検索窓
今日:42 hit、昨日:4 hit、合計:109,399 hit

三十一話 ページ34

『あの、怪我とかは...』

「ねえ、平気だ。」


そう言って深々と帽子を被り直す。
先程の緊張感はどこへやら。


ふと、承太郎が口を開く。


「妖祓いってのは本当らしいな。」

『ええ、まあ。』


やはりまだ疑われていたか、とAは苦笑する。
その時、Aは承太郎に渡したものを思い出した。

―――護符だ。


『空条君、あの、護符って持っていますか?』


そう聞かれて、承太郎も思い出した。
留置所にいた時にAから貰った護符をポケットに入れていたことを。


ガサッ


「ああ、.......!!」


確認のためにポケットから護符を出すと、承太郎は目を見張った。
護符が縦にスッパリ切れていたのだ。


『やっぱり...。護符の結界が切れたんですね。』

「どういうことだ。」

『この護符は所持者の害となるものに発動して結界をはります。ですがその結界にも限界があり、何度も何度も攻撃されると破られてしまうんです。恐らくこの様子だと、3時間ほど前から攻撃をくらっていますね。』

「...留置所にいた時からか。」


...出所したてですか。
なんだかとんでもない人の隣にいる気がしたAだったが、取り敢えずその考えを頭の片隅に追いやった。

三十二話→←盛大なネタバレ注意!!!&アンケート



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
125人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

不登校の自殺志願者 - 次への扉 ページ50のとこで、「この優しい口調はっ!?まさかっ!?」ってなりました!!何て言うか、物語の進め方がすごいんですよね!すごく面白いです! (2019年3月10日 13時) (レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 雷獄丸さん» そうですか!そう言っていただけるとこちらとしても書きやすいです!!コメントありがとうございます! (2017年8月27日 20時) (レス) id: 8c44b8d3b9 (このIDを非表示/違反報告)
雷獄丸(プロフ) - 夏目友人帳くらいわかるよぉ!wもぉwこれからの頑張ってくださいねぇ!w (2017年8月14日 11時) (レス) id: bbb567e10b (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 黒蛇さん» コメントありがとうございます!雑鬼はわたしも大好きなのでどんどん絡ませていきます!可愛さが伝わって良かったです! (2017年8月11日 17時) (レス) id: 51648f87ce (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - 雑鬼が可愛すぎてやばいです!雑鬼との絡みをもっとお願いします! (2017年8月10日 20時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:魏杏妖遊 | 作成日時:2017年2月26日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。