二話 ページ4
貴女side
神社に駆け込んでからしばらくたった。
おそらくあの女はまけただろう。
あたりに漂っていた冷気はもうほとんど感じられない。
『疲れた...。』
日が暮れてきた。
早く帰らないとやばい。
《ﾎﾟｩ》
『ふふ、匿ってくれてありがとう。』
そう言うと嬉しそうに跳ね回る。
この子はこの小さな神社の守り神。
手のひらに乗れるくらい小さくて、頭にお椀をかぶっている。
声は出せないらしく、その代わりに綺麗な音が響く。
しかし小さくても神様。
霊力はそんじょそこらの妖とは桁違いだ。
私は毎日お参りしていることもあってか、この子には良くして貰っている。
にしても、随分深く切られてしまった。
途中でタオルを巻いたから血は落ちないが、止まってもいない。
正直とてつもなく痛い。
《ﾎﾟｩ》
心配そうに見つめてくる守り神。
この子は結界を張れるが治癒はできない。
それをわかっているのか、凄く申し訳なさそうに傷のある腕をさする。
あぁ、なんて優しい子だろう。
私は静かにお椀を撫でた。
『大丈夫だよ、ありがとう。優しいね。』
《ﾎﾟｩ》
守り神はまた嬉しそうに飛び跳ねた。
そして何かに気づいたのか一瞬止まり、こちらを見つめて消えた。
ジャリ
...足音だ。
人が来たから隠れたんだろう。
「...こんなとこにいたのか。」
『え...。』
誰かがお参りに来たのだろうと思ったのだが、その予想は外れた。
石段を登ってきたのは紛れもなく先程ぶつかった相手。
空条承太郎だった。
何故彼がここに？
っていうか彼の言い方だと、もしかして私を探してた？
何故彼が私のことを探していたのか考えるが、特にこれといって理由が見当たらない。
すると、彼が口を開いた。
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不登校の自殺志願者 - 次への扉 ページ50のとこで、「この優しい口調はっ！？まさかっ！？」ってなりました！！何て言うか、物語の進め方がすごいんですよね！すごく面白いです！ (2019年3月10日 13時) (
レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 雷獄丸さん» そうですか！そう言っていただけるとこちらとしても書きやすいです！！コメントありがとうございます！ (2017年8月27日 20時) (レス) id: 8c44b8d3b9 (このIDを非表示/違反報告)
雷獄丸(プロフ) - 夏目友人帳くらいわかるよぉ！wもぉwこれからの頑張ってくださいねぇ！w (2017年8月14日 11時) (レス) id: bbb567e10b (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 黒蛇さん» コメントありがとうございます！雑鬼はわたしも大好きなのでどんどん絡ませていきます！可愛さが伝わって良かったです！ (2017年8月11日 17時) (レス) id: 51648f87ce (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - 雑鬼が可愛すぎてやばいです！雑鬼との絡みをもっとお願いします！ (2017年8月10日 20時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魏杏妖遊 | 作成日時：2017年2月26日 20時
