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二十八話 ページ30

地縛霊が教えてくれた方に向かって走る。

とは言っても、曲がり道が多くてどこへ行けばいいのかわからなくなってきた。
だが、この近くであることは間違いない。
強まってきた霊気がそれを教えてくれる。


『どこなの...!?』


忘れていたけど、私は女を追っているんだ。
意思を持つ、悪霊。
つまり、相手だって止まっているはずがないのだ。
動くものを追っているんだ。
そんなに簡単に見つけられるはずもないか。


だがそんなことを考えていたのもつかの間。


「くっ!!」


誰かの苦しそうな声が聞こえる。


誰かじゃない。

間違いなく、空条君の声だ。


『...空条君?』


いつか見た曲がり角。
あれ、ここって本当に空条君の家じゃない?

角を曲がってやっと気付く。

ここ、空条君の家だ。
空条君の家の、前の道だ。
なんというか、また来てしまったなあ。


...いる。


空条君と、あの女。
それと、よくわからない人の形をした何か。
紫色の肌に褌のような格好をしている。

もしかして、あれが空条君の言う悪霊?

それによく見るとあの女。
空条君ではなく、あの紫色の人のようなものに襲いかかっているように見える。

だが、空条君も苦しんでいる。


「一体ッ、なんだ...ってんだ...クソッ!」

《アアアア...強イ人間ノ魂ィ....!!!》


強い人間の魂!?
じゃあまさか、あの紫色のは空条君の魂そのもの...?

それって、ヤバい!!


『空条君!!』


自慢の瞬足で素早く空条君と女の間に入り込む。
空条君がこれまで見たことがないくらいに驚いた顔をしているのが見えた。

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不登校の自殺志願者 - 次への扉 ページ50のとこで、「この優しい口調はっ!?まさかっ!?」ってなりました!!何て言うか、物語の進め方がすごいんですよね!すごく面白いです! (2019年3月10日 13時) (レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 雷獄丸さん» そうですか!そう言っていただけるとこちらとしても書きやすいです!!コメントありがとうございます! (2017年8月27日 20時) (レス) id: 8c44b8d3b9 (このIDを非表示/違反報告)
雷獄丸(プロフ) - 夏目友人帳くらいわかるよぉ!wもぉwこれからの頑張ってくださいねぇ!w (2017年8月14日 11時) (レス) id: bbb567e10b (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 黒蛇さん» コメントありがとうございます!雑鬼はわたしも大好きなのでどんどん絡ませていきます!可愛さが伝わって良かったです! (2017年8月11日 17時) (レス) id: 51648f87ce (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - 雑鬼が可愛すぎてやばいです!雑鬼との絡みをもっとお願いします! (2017年8月10日 20時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:魏杏妖遊 | 作成日時:2017年2月26日 20時

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