二十六話 ページ28
私は今、非常に焦っている。
嫌な予感がして出てきてみれば、外は異様な冷気が漂っていた。
いや、霊気と言うべきだろうか。
私はこの霊気を知っている。
体が覚えている。
これは彼女の霊気で間違いないだろう。
空条君と出会った日。
私の腕を斬り、追いかけて来たあの女。
あの時は護符でなんとか凌いだけど、やはり祓えていなかったか...。
そんなことを思いながら街中を駆け回る。
祓い損ねてしまったのなら、もう一度祓えばいいだけだ。
急に道に飛び出してきた男性をギリギリで避ける。
驚かせてしまったようだが、謝っている暇はない。
申し訳ないが無視して走る。
それにしても、この霊気は異常な気がする。
...人間に危害を加えてなければいいけど。
とにかく、善は急げだ
女が残して行った霊気を辿って行くしかない。
私は肌に刺さるかのようにひしひしと伝わってくる霊気を道標に路地裏へと入る。
《おーい。》
誰かを呼ぶ声が聞こえる。
しかし、私ではないだろう。
こんな声は聞いたことないし、友達もいない。
私は構わず走り続けた。
125人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
不登校の自殺志願者 - 次への扉 ページ50のとこで、「この優しい口調はっ!?まさかっ!?」ってなりました!!何て言うか、物語の進め方がすごいんですよね!すごく面白いです! (2019年3月10日 13時) (レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 雷獄丸さん» そうですか!そう言っていただけるとこちらとしても書きやすいです!!コメントありがとうございます! (2017年8月27日 20時) (レス) id: 8c44b8d3b9 (このIDを非表示/違反報告)
雷獄丸(プロフ) - 夏目友人帳くらいわかるよぉ!wもぉwこれからの頑張ってくださいねぇ!w (2017年8月14日 11時) (レス) id: bbb567e10b (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 黒蛇さん» コメントありがとうございます!雑鬼はわたしも大好きなのでどんどん絡ませていきます!可愛さが伝わって良かったです! (2017年8月11日 17時) (レス) id: 51648f87ce (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - 雑鬼が可愛すぎてやばいです!雑鬼との絡みをもっとお願いします! (2017年8月10日 20時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:魏杏妖遊 | 作成日時:2017年2月26日 20時