二十三話 ページ25
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貴女side
「はーい席に着けー。」
間延びした先生の声で生徒が自分の席に戻り、教室が静かになる。
今日もまた一日が始まる。
空条君はまだ来ない。
そのせいか、女子に活気が見られない。
空条君の影響力は凄いようだ。
「今日は転校生が来てるぞー。お前ら仲良くしてやれよー。」
途端に教室が騒がしくなる。
先生の言葉の影響力もまた、凄い。
「転校生ー、入って来ていいぞー。」
ガラッ
入って来たのは緑色の学ランを着た男の人だった。
髪の毛、校則的に駄目な気がする。
「花京院典明です。よろしくお願いします。」
微笑んだその顔は、見覚えがあった。
(あぁ、貼り付けた笑顔だ。)
いつも私がやっている、虚しい笑みだ。
そんなことを考えつつも、眉一つ動かさない。
あくまでも他人事。
だけど、花京院君から何かを感じる。
空条君のそれに似た何かを。
また心が疼いている。
一体何だというのだ。
ため息をついて窓の外を見る。
あ、地縛霊...。
「そうだなー、空いてる席は...あーAの隣が空いてるな。花京院、あそこの席に座ってくれ。」
「はい。」
どうやら花京院君の席は私の隣になったようだ。
ふと見上げると花京院君がこちらを見ていた。
「花京院典明です、よろしく。」
「...加持Aです。よろしくお願いします。」
貼り付けた笑顔を私に向けてきたので、私も貼り付けた笑顔で返す。
一瞬驚いたような目をしたが、興味無さそうに席に着いた。
面倒くさそうな人じゃなくてよかった。
そう思いながら、また外を見る。
あの地縛霊はどうしたんだ...。
呑気にそんなことを考えていた。
運命は着実に動き始めている。
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不登校の自殺志願者 - 次への扉 ページ50のとこで、「この優しい口調はっ!?まさかっ!?」ってなりました!!何て言うか、物語の進め方がすごいんですよね!すごく面白いです! (2019年3月10日 13時) (レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 雷獄丸さん» そうですか!そう言っていただけるとこちらとしても書きやすいです!!コメントありがとうございます! (2017年8月27日 20時) (レス) id: 8c44b8d3b9 (このIDを非表示/違反報告)
雷獄丸(プロフ) - 夏目友人帳くらいわかるよぉ!wもぉwこれからの頑張ってくださいねぇ!w (2017年8月14日 11時) (レス) id: bbb567e10b (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 黒蛇さん» コメントありがとうございます!雑鬼はわたしも大好きなのでどんどん絡ませていきます!可愛さが伝わって良かったです! (2017年8月11日 17時) (レス) id: 51648f87ce (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - 雑鬼が可愛すぎてやばいです!雑鬼との絡みをもっとお願いします! (2017年8月10日 20時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魏杏妖遊 | 作成日時:2017年2月26日 20時