十一話 ページ13
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その後終始無言の時が流れた。
まだ何か話しかけられた方が気楽だったのだが。
《おーい、乾いたみたいだぞ！》
その言葉に一人反応する。
もちろん空条君は聞こえていないから反応もしない。
護符を手に取ると完全に乾ききっていた。
完成だ。
『あの。』
「なんだ。」
『護符、できたので帰ります。』
「そうか、もう暗いし送るぜ。」
空条君が紳士的な発言をする。
空条君の取り巻きのみなさんは空条君のこういう所に惹かれてるんだろう。
だけど、今の私には都合の悪い話だ。
護符を作ったとはいうが、それでもなるべく夜に妖とは関わりたくない。
変な呪いやら契約やらさせられたらたまったものではないからだ。
何が言いたいかと言うとだな。
走って帰りたいんだよ。
『け、結構です。一人で帰りたいんです。』
「...だが。」
『本当に大丈夫です。ありがとうございます。』
半ば無理矢理話を通す。
空条君の気持ちはありがたいけれど、一緒にいると空条君も危ないし...。
少し罪悪感を感じながら玄関に向かう。
空条君もついてきたので玄関まで送ってくれるようだ。
この人本当はいい人なんだな。
そりゃあ取り巻きも増えるか。
今日一日で私と空条君との距離が近付いた気がした。
友達が欲しい私は嬉しくて、空条君に見られないように少し笑ってみた。
《アイツ笑ってたな。》
《ああ、笑ってた。》
《キレーな顔で笑ってたな。》
《ずっと笑ってればいいのにな。》
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不登校の自殺志願者 - 次への扉 ページ50のとこで、「この優しい口調はっ！？まさかっ！？」ってなりました！！何て言うか、物語の進め方がすごいんですよね！すごく面白いです！ (2019年3月10日 13時) (
レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 雷獄丸さん» そうですか！そう言っていただけるとこちらとしても書きやすいです！！コメントありがとうございます！ (2017年8月27日 20時) (レス) id: 8c44b8d3b9 (このIDを非表示/違反報告)
雷獄丸(プロフ) - 夏目友人帳くらいわかるよぉ！wもぉwこれからの頑張ってくださいねぇ！w (2017年8月14日 11時) (レス) id: bbb567e10b (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 黒蛇さん» コメントありがとうございます！雑鬼はわたしも大好きなのでどんどん絡ませていきます！可愛さが伝わって良かったです！ (2017年8月11日 17時) (レス) id: 51648f87ce (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - 雑鬼が可愛すぎてやばいです！雑鬼との絡みをもっとお願いします！ (2017年8月10日 20時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魏杏妖遊 | 作成日時：2017年2月26日 20時
