3話 ページ4
Noside
A『♬*゚...♪*゚』
Aの綺麗な歌声が夜の街に響く。
アカリ「はい!お代もらってきたよ!」
串家「あーい!ありがとさん!お手伝いのお礼だよ。」
ヨウ「手紙か。」
串家「うう、うるさいな!俺たち妖怪は想い人への愛は手紙っつう文化なんだい!」
ソラ「へ、へぇ〜…」
ハツキ「他の人との連絡も?」
串家「他の連中には連絡すらせんよ?」
ぽかんと阿呆な面をしておる。
ハツキ「なんで?」
串家「?」
妖怪はね、まとまりで動くんだ。
平たく言うと家族サ。
串家「あー。連中は連絡すらしないさ。急に現れて駄弁る、そしてすっと居なくなるのがウチの連中さ。」
組。それ即ち妖怪達の大切なもの。
串家「そもそもそんな程度で連絡なんてしないねェ。好きな時に会って駄弁る。ソレが1番良い。」
ハツキ「妖怪ってアニメの中みたいね。」
串家「あにめ?うめぇんか?」
串家、アニメは食うもんじゃぁねぇ。
ヨウ「意外だな。衝突してなんぼみたいな見た目なのに。」
串家「う、うるさい!主様は組の仲間を大切する偉大なお方じゃ!我々は主様の嫌な事はせん!」
そう、主様は連中を大切にするさ。
ソレ以外の奴らは……
おおっと、いけねえ。
口がおしゃべりだ。ハッハッハ!
A『仲良くなったのか。あめ。』
串家「…な、名前で呼ばねぇでくだせぇ。女みたいで嫌なんです。」
A『良い名だろうに。誇れ。ゆきとはれは先程来たそうだぞ。』
串家「へ〜い。」
ああ、串家はね…付喪神だよ。
神様?って思った?
付喪神はね…そこら辺に居るんだよ。
さっきの串家は「あめ」。傘の付喪神。
付喪神はこの夜市にいっぱい居るんだ。
なんせ、そこら辺に居るからね。
日本には八百万の神が居るからね。
そこら辺に力の弱い神様はいっぱい居るよ。
でも物は大切にしなよ。
身代わりになってくれたら人間好きな
ぞんざいに扱えば人間を呪う、
そんな付喪神は君たちの傍で笑っているからね…
1人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小夜子@元ペテン師(プロフ) - 栖夜さん» コメントありがとうございます。読んでくださり嬉しく思います。話口調の視点の場合は誰かはこの物語の都合上、内緒です。ハッキリ目線が分かるものはside〜と表記してます。今後もご愛読お願いします。 (2019年6月17日 20時) (レス) id: 1fd9427035 (このIDを非表示/違反報告)
栖夜(プロフ) - とてもおもしろかったです。あの、すみません。これは、誰視点なのでしょうか? (2019年6月17日 16時) (レス) id: b2beda4449 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ペテン師 | 作成日時:2018年8月31日 1時