2話 ページ3
Noside
ハツキ｢わあ！綺麗な風鈴!!｣
｢ガラス細工は妖の中でも人気なんさ。妖は金を持たないから物々交換だよ。さて、何くれる？｣
人間さんは困りだした。
アカリ｢何かあげれるもの…｣
｢何なら手伝いして見返り貰うんだね。おーい！串家〜!!｣
｢へい。おや人間さんじゃないか。｣
｢人手足りないんだろ？｣
｢俺に押し付けんのかい。まあいいさ。おら人間さんや。こっちにおいで。｣
そう、妖怪達は物々交換。
物が欲しければ自分もあげなきゃ。
A『御前さん。』
─── ｢なぁに？主様。｣
願いが叶う紙屋の紙。
A『何を願う？』
─── ｢お腹の子が娘でありますように…かな。｣
主様ハ笑うタ。
A『きっと可愛い娘だろう。』
─── ｢主様の子は可愛いんだから当たり前だよ。｣
アカリ｢良いなぁ…｣
おや、人間さんが主様に見蕩れてるヨ。
ハツキ｢綺麗なヒトだね。｣
それを言えばガラス職人は言うた。
｢当たり前さね！主様はここの街を納める大妖怪！強くてお綺麗でまさに妖達の憧れるお方さ！｣
串家｢さあて人間さん。配達をしてくれ。修理屋と果物屋とかんざし屋の姐さん。姐さんは荷物多いから2人で行きんさい。｣
アカリ｢結構アバウトだね…｣
ソラ｢でもわかりやすいよ。｣
アカリ｢へ？なんで？｣
ソラ｢ほら。｣
目を向けると
修理屋｢へーい！らっしゃいらっしゃい！修理のことならおまかせあれ!!光り物をくれるならどんなもんでも直してやりゃあ！｣
果物屋｢みずみずしくて甘〜い果物だよ〜!!お代は氷みたいに冷たいものを寄越してくんさいな〜。｣
かんざし屋｢簪は要らんかね〜！綺麗な綺麗な簪ダヨ〜。男なんざあっちゅーまに落ちてしまう綺麗な簪だよ〜。｣
アピールして客寄せをする者で賑わう。
アカリ｢串家です。｣
修理屋｢おや、人間さんが届けてくれるなんてねェ。おらお代だよ。｣
何かの干物をくれた。
アカリ｢あ、ありがとう…｣
ヨウ｢串家の…｣
果物屋｢あら〜、ありがと〜。お腹すいてたの。はい、お代だよ。｣
手紙用の紙をくれた。
ヨウ｢たしかに。｣
ハツキ｢あ、あの…!!｣
ソラ｢串家の配達でーす。届けに来ましたよ〜。｣
かんざし屋｢あ、ありがとう！晩飯〜!!｣
｢｢いただきます！姐さん！｣｣
ワイワイと串家の飯を食べる。
かんざし屋｢はい、お代。お手伝いかい？偉いね。｣
ソラ｢はい！ありがとうございます。｣
筆をもらった。
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小夜子@元ペテン師(プロフ) - 栖夜さん» コメントありがとうございます。読んでくださり嬉しく思います。話口調の視点の場合は誰かはこの物語の都合上、内緒です。ハッキリ目線が分かるものはside〜と表記してます。今後もご愛読お願いします。 (2019年6月17日 20時) (
レス) id: 1fd9427035 (このIDを非表示/違反報告)
栖夜(プロフ) - とてもおもしろかったです。あの、すみません。これは、誰視点なのでしょうか？ (2019年6月17日 16時) (レス) id: b2beda4449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2018年8月31日 1時
