あっ無能です。 (ページ5)

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【４】ページ5

グ「レオ!怪我は無いか!?」

レ「う…ん…大丈夫!グルッペン…なんでここに？」

グ「いや…近々戦争しようと思ってな……。
少し鍛えようとな……」

レ「そうなの?じゃあ訓練相手になるよ」

グ「!いいのか？」

レ「勿論!私も鍛えようと思ってたし……」

グ「じゃあよろしく頼む」

レ「喜んで」

そう言って訓練所の横にある武器庫ヘ行く。

グ「んー……俺はこれを使うか」

レ「私は装備してるの使うよ」

グルッペンが手に取ったのは普通のナイフ。
緊急時にも使えるからだろうな。
私が装備しているのは私がちょっと改造した特殊ナイフ。普通のよりも軽く、使いやすい。

グ「では、行くゾ！…よーい…スタート!」

そう言うとグルッペンは勢いよく床を蹴り、こちらに飛んでくる。あの重たそうな服を着ながらよくあんなに飛べるなぁなんて思いながら、飛んでくるグルッペンを避け、横腹を蹴る。痛そう…

グ「いっったっ!流石だな」

レ「グルッペンのもまともに受けれない位強いし痛いよ」

グ「そうか？だが、威力があっても避けられては意味が無いよな……！」

隠し持っていたもう一つのナイフを抜き、投げてくる。それを間一髪で避けた。

レ「……！危な」

グ「う〜む……もう少しだったのだが……」

レ「ならこっちも攻撃仕掛けるよ…！」

横の壁を使い、グルッペンの方へ高速で飛んでいく。グルッペンはそれを避けようとする。
だが遅い。ギリギリで避けれず、グルッペンの喉元には私のナイフ。

グ「……！ﾊｧ……」

レ「私の…勝ち？」

グ「あぁ…俺もまだまだだな」

レ「そんな事ないよ?グルッペンの攻撃危なかったし」

グ「そんなお世辞は言わなくて良いんだゾ」

レ「お世辞じゃないよ!」

グルッペンと別れ、部屋へ戻ろうと廊下を歩く。すると、目の前にトントンが居た。

レ「トントン？どうしたの？」

トントンが居るはずの書記長室は総統室の横。
ここに居るのはおかしい。

ト「あ…レオ!さっきゾムと狂犬達がレオの自室入ってたけど…なんかされたんちゃう？」

レ「！見に行こ！」

もしかしたら…私の宝物が壊れてるかも知れない……！
ガチャ
扉を開け机の上に乱暴に置いてあった１４色
宝石が繋がったブレスレットを慌てて見る。
汚されているが、つい先程のものなのでよく洗えば落ちそうだ。しかし、大事な宝物なので
怒りが底から湧いてくる。

ト「レ、レオ…？」

レ「トントン。今日の夕飯はクリーパー鍋と犬ステーキだね。」

やってやる