迷い猫

49DL ページ48

何でAがここに…？






頭の中はその事だけでいっぱいだった。









ヒョンも一緒にいるし、









俺はもう二度と









Aに会うことはないと思ってた。









「ダニエル、二人でちゃんと話したい。」








Aはいつだって真っ直ぐで







俺はそれが羨ましい。









DL「わかった、

１０分くらいしか時間とれないけど

それでもいいなら。」









きっと怒られるんだろうな









MH「俺向こうで待ってるから

終わったら来て」









「うん、わかった。」









いつの間にかヒョンとも









仲良くなってるみたいだし









二人は付き合ってるのかな……









「じゃあまず質問、

ダニエルはまだ学生なのに

何で社長になったの？」









DL「そうするしか道がなかったから。」









そう言うとAは悲しそうな顔をした。









「…じゃあ次の質問

どうして、何も言わずに

学校にも来なくなったの？」









DL「Wanna Oneのみんなが好きだから。」









これだけ言ってもたぶん何もわからないだろう









「そっか…

ダニエルはやっぱダニエルだ。

私が大好きなダニエルのまま、

何も変わってなかった。」









DL「いや、俺は変わったよ…」









「…最後の質問。

私はまだダニエルが大好きなの。

ダニエルは私のことどう思ってる？」









DL「ごめん。」









「そっか…、そうだよね

ごめんね、忙しいのに私のくだらない

質問に付き合わせて。

でも、話聞けてよかった！」









DL「わざわざ会いに来てくれてありがとう。」









「うん！これからも頑張ってね！

私も頑張るから！

ダニエル、今まで本当にありがとう

さようなら、、」









これで、よかったんだよな？









去り際のAの顔は今にも泣きそうだった









俺に涙を見せたくなかったのか、









Aは走り去っていった。









泣きそうな顔を見ても俺はもう









抱きしめてやることすらできなかった。









DL「ごめん、俺も大好きだよ……」









Aの後ろ姿にそっと呟いた。









父「こんなところで何してる！

さっさと仕事に戻れ！」









DL「わかってる。」









そんなの言われなくても分わかってる。

50→←48

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す