迷い猫

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放課後









DL「Aー！」








教室の外からダニエルの声が聞こえた









「はーい！ちょっと待ってー！」









ダニエルに心配かけないためには









平気なふりすればいいんだ！！









踏まれたのは足だし、私が普通に歩ければ









バレることはない！！！！









ってなわけで……頑張るかw








ゆっくり立ち上がって試しに








グッと足に力を入れてみた









うわっ、めっちゃ痛いじゃん！！









DL「Aどうした？？」









「え？！全然大丈夫！！

すぐ行く！」









私の足を踏んだ女がチラチラこっちを見てくる









あー、言われないか心配してんのか〜









「ダニエル、あのね今日…」









ガタッ！







その女が椅子から立ち上がって

こっちにこようとしてるのをチラッと見て









「帰りにアイス食べいかない？？」









DL「アイス？全然いいよ！食べ行こう！」









「やったー！

じゃあ行こっ！！」








教室を出る瞬間私は振り返って









その女にニッコリ笑ってあげた









そんな悔しそうな顔して見られてもw









悪いのはどっちよ？









それにしても痛いなーこの足。









１日で治ってくれればいいのにw









私も思いっきり足踏んでやればよかった！









DL「今日は何もされなかった！？」









「うん！！

もー、ダニエルは心配しすぎw」









DL「好きだから心配なの！

それに俺のせいでAに

傷ついてほしくないからさ…」









「ありがとう！

本当に大丈夫なのにw

全く、これっぽっちも

嫌がらせされてないです！」









DL「何かあったら絶対言ってね！」









きっとダニエルに本当のこと話したら









心配させて、怒らせて、傷つけるから









私は絶対言わない。









それに、ダニエルには









助けられてもらってばかりだから…









「さぁ、アイス食べるぞー！」









DL「うん！

A好きだよ。」









「なに急に改まってw」









DL「後何回言えるかわかんないからさ、

言えるときにちゃんと伝えるのって

大事だろ？」









私はこの時何も知らなかった。









ダニエルのこの意味深な言葉の裏にあった









この先の未来を。

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