日常 (ページ7)

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#君の苦手ページ7

ｰTAEMINｰ

とある番組で、生まれてこの方初めて夫婦ロケというものを経験した。

最初は町で食べ歩きをしたり、名所をたずねたり。

めっちゃ楽しかったです、はい。

MC「ではですねー、これからはお二人にこちらを楽しんでいただきます！」

アヤ「わぁ～おっきい。」

目の前にあるのは紛れもなく某有名遊園地。

口を空けてぽけーっと園内を見渡すアヤが可愛すぎて無理。ニヤける。

アヤ「…何ヘラヘラしてるんですか。」

「んーなんでもないよー。」

MC「行きたいところはどこでも行ってください。」

「やったー。行こ、アヤ…じゃなくてチカ！」

アヤ「…はい、行きましょう。」

ついつい仕事中なのに本名で呼んでしまう。
仕事とは思えない撮影のせいだもん。

取り敢えず絶叫マシーンに乗ってみたり、売ってるお菓子を食べたり。

「チカちゃんこっち見てください。」

アヤ「へ？」

「はいキムチー」

ｰカシャッ

普通にデート気分。幸せすぎる。

MC「それでは次の場所は指定しますね。」

「はーい。」

MC「こちらです。…お化け屋敷！」

「わーい！」

アヤ「…はい。」

表情が固くなるアヤ。
考えてみれば今までアヤとお化け屋敷なんて来たことない。

苦手かどうかなんて知らなかったけど、

MC「テミンさんはお化け屋敷どうですか？」

「僕は全然大丈夫です。むしろ大好きです。」

MC「おぉ、頼もしいですね。チカさんは？」

アヤ「…普通です。」

「普通って何笑」

苦手なんだね、分かったよ。

MC「じゃあ行ってらっしゃ～い。」

「行ってきまーす！」

アヤ「行ってきます。」

中に入ると当たり前だけど中は真っ暗で。

「手繋ぐ？」

アヤ「…大丈夫、」

あれ、既に声が震えてるんだけど。
思ってた以上に苦手だったり…？

「…僕方向音痴だから迷子になっちゃう。」

アヤ「しょうがないですね。服握っても良いですよ。」

「ありがと。」

ホッとするような声を出すアヤが可愛い。
ホント、素直じゃないんだから。

何かがいきなり現れる度に僕の腕をギュッと握るアヤ。

きゃぁって言って抱き着いてくれないかな。

結構期待してるんだけど。

お化けさん、クオリティ高めでお願いします。

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