#夫婦で表紙 ページ17
ｰアヤｰ
ﾃﾐﾝ「アヤかわいいー！」
「テミン君もお似合いですね。」
ｶﾒﾗ「じゃあ撮影始めますか。」
今日は2人で撮影。雑誌の表紙を飾らせて貰う。
ｶﾒﾗ「2人は実際は夫婦だけど、今回はコンセプト的にカップル感を出して欲しい。」
「カップル感。」
カップル感というものが私にはよく分からないのだけれど、何とか頑張ってみようと思う。
ｶﾒﾗ「まずはお互いに見つめ合って。自然な感じで良いよ。」
彼と向き合って微笑む。
ﾃﾐﾝ「ふふ、照れるね。」
「言わないでください。」
ﾃﾐﾝ「でもアヤの顔って綺麗すぎて永遠に見ていられるかも。」
「こっちのセリフですよ。」
クスクスと笑い合えば、カメラマンさんはいい感じだと言う。
なるほど。これがカップル感。
ｶﾒﾗ「手とか繋いでみてくれる？」
言われたままに手を繋ぐと、彼は指を絡めてくる。
その仕草ひとつに私はドキッとする。
ﾃﾐﾝ「可愛いな、その反応。」
「何しても褒めてくれるよね。」
ﾃﾐﾝ「だって可愛いんだもん。」
「もう。」
服を変えて次の撮影。
公園デートをテーマにするらしく、外に出た。
ｶﾒﾗ「2人で自然にラブラブな感じでお願いしてもいい？良いタイミングでこっちは撮るから。」
ﾃﾐﾝ「ラブラブな感じやりますか。」
「ちょっと恥ずかしいなぁ。」
ベンチに座って距離を詰める。
どうでもいいことを話したり、たまに触れ合ってみたり。
撮影とは思えない空気感に、楽しいなぁ、なんて。
ｶﾒﾗ「次はちょっと2人で散歩してみてくれる？」
ﾃﾐﾝ「腕組んでみたりなんかして。」
「え、」
ｶﾒﾗ「お、いいねぇ。」
意地悪く笑うテミン君。
もう、と言いながらも腕を組む。
長らくデートしていない私達。
仕事とはいえ幸せだ。
ﾃﾐﾝ「いいね。アヤの横顔超綺麗。」
「何ですかそれ笑」
ﾃﾐﾝ「チカペンの子も言ってるよ。何でこんなに可愛いかなー。僕の彼女は。」
「彼女って笑」
ﾃﾐﾝ「今日は奥さんじゃなくて彼女ね。」
甘いその笑顔に、テミンペンの方に申し訳ないと思うほど心が暖かくなる。
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2019年8月14日 20時
