教師×生徒って有りですか…？ 【桃】

story5． ページ5

◇

さとみ「…A……」

『……』

さとみ「…そんなにこっち見んなよ」


くるりと椅子を回して私の視線から逃れるさとみ先生。その動作に私ははっとした。


『…ご、ごめん…』


そんなに見ているつもりは無かったけれど。
見つめてしまっていたんだろうな。

気まずそうに視線をはずす私に、さとみ先生がもう一度声をかける。


さとみ「…なんか悩んでんの？」

『…まぁ……』

さとみ「ん…話してみ。」




『…教師と生徒の恋愛って…どう思う？』

さとみ「…へ、」


先生は、アホっぽい顔をして「まいっな。」と頭を掻く。どこか、まんざらでもなさそうだ。


『…だめだよねぇ……』


ふっと息をつく。


さとみ「俺はいいと思う。」


先生が微笑して、私の頭に手を伸ばす。


さとみ「…法律的にはだめでもな。…俺だって、してぇもん。」

『相手ならいっぱいいるじゃん？』

さとみ「んなことねぇよ。」


私の頭を撫でながら、今度は愛おしそうに目を細める。


さとみ「狙ってるやつがいるんだよ。そいつのアタックの仕方が可愛くて可愛くて、、、」




さとみ「…卒業するまでは待つけどな。」

『その人も先生のこと好きなの?』

さとみ「おん、ほんっと分かりやすいんだよなぁ…」


◇

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