教師×生徒って有りですか…？ 【桃】

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◇


この学校には意味がわからないルールがある。
この暑い中、完全に締め切った体育館で立って校長の長い話を聞かなければならない。
(ちなみに、先生たちは大体パイプ椅子に座っている。)
しかも全校生徒約900人と教職員約70名が1つの場所に集まるので、熱気がすごい。


今、どれくらい経った…？


時計を見ると、既に校長の話は40分続いていた。


さとみくんを探してみる。
既に棒立ちで明らかに元気はなかった。
こちらの視線に気づくと、ちょっとだけ微笑んでピースサインを送ってくれた。

私もピースサインを返す。


さとみくんのおかげでまだ頑張れそうだ。


・

さらに20分後。
いつものパターンから行くと、あと30分は続く。



なんだか頭がクラクラしてきて視線が回る。
時折ふらついてしまい、今にも倒れてしまいそうだった。

丈夫な体だけが取り柄だったのに。
あと30分耐えきれるか？

いや、これから生活指導だとか、表彰だとかいろんな話があるんだ。
ざっと50分…。


そんなことを考えている間に、体が倒れた。
女子の悲鳴と先生たちの声が聞こえる。
最後にさとみの声を聞いた。


さとみ「おいっ、Aっ！A！！」




◇

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