検索窓
今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:74,096 hit

story11. ページ11




さとみ「A?ちょい来て。」


『…はーい』


広げていた課題をしまって、さとみ先生に駆け寄る。
あれから先生は何も変わっていない。


もう、こっちばっか気にしてるのが馬鹿みたい


さとみ「この紙、佐々木先生に持って行ってくんない?」


雑用ばっかだし。


『え?』

さとみ「わりぃ…ちょっと苦手でさ。お前にしか頼めねぇんだわ」

『……』


両手を合わせる仕草に、唇の両端を釣り上げる。プリントを受け取ると、先生も「ありがとな」と微笑んだ。



・・・・・・・・・・


図書室の前まで来ると扉を軽く叩く。司書室もあるのだが、佐々木先生はここで本を読んでいることが多い。

少し気の強い女の先生だ。


『…すいません。佐々木先生いらっしゃいますか?』

佐々木「ん?はい。どうぞ」


扉の向こうからくぐもった声が聞こえた。


『失礼します』


ひょこっと顔を覗かせると、眼鏡の奥から鋭い視線を飛ばされている。その視線に物怖じしつつも、プリントを差し出す。


『さと……桃原先生からです』

佐々木「どうしてあなたが持ってきたの?」

『あの…忙しそうだったので……』

佐々木「こういうものは、直接話をしないと分からないことも多いの。あなたが持ってきても、桃原先生にもう一度聞きに行かなければいけないんだから。」


そこで一度言葉を切る先生。
気が小さい私は、すでに限界を迎えそうだったが、なんとか耐え抜いた。


佐々木「二度手間じゃない?次からは、あなたは手出しをしないこと。分かったなら早く行ってちょうだい」

『すみませんでした…』


最近、怒られすぎじゃない?とか不満に思いつつ扉を乱暴に閉める。「Aさんっ!!」と怒鳴られたが、無視して歩き出した。



story12.→←story10.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (177 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
348人がお気に入り
設定タグ:さとみ , すとぷり , stpr   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まき - 更新お疲れ様です!青くん…そして桃くんはそんな幸せなことを青くんに…🤦🏻‍♀️ 推しを愛でる日々ですよね( (2023年1月11日 22時) (レス) @page50 id: 1ffb1529af (このIDを非表示/違反報告)
ぽむさま。(プロフ) - まきさん» この黄くんは桃くんに冷たいですね笑🫣 それは大変ですね、推しを愛でましょうか笑 (2023年1月10日 17時) (レス) id: e3d1979fd3 (このIDを非表示/違反報告)
まき - 更新お疲れ様です!黄くんの「顔と声だけはいい」発言で思わず(笑)これからどうなるのか…! 周りに好きになれる人がいないんですけどね(笑) (2023年1月9日 22時) (レス) @page49 id: a38ae76ee4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむさま。(プロフ) - まきさん» まきさん流石です…!ぶっ飛ばしましょう!!恋って良いですよね(?) (2023年1月9日 15時) (レス) id: e3d1979fd3 (このIDを非表示/違反報告)
まき - 更新お疲れ様です!気に入らないって言った女子飛ばしてきますね(こら こういう風に恋ができて羨まですよね… (2023年1月8日 23時) (レス) @page48 id: e9c3f819a9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぴゃぬさま | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年11月30日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。