教師×生徒って有りですか…？ 2. 【桃】

story52. ページ2

◇

No side

昼休み。
とある一年教室で、女子たちが集まって話をしていた。
その教室には彼女たちしかおらず、完全にその空間を支配していた。


「え、てかさぁ。なんだっけ、あの…さとみ先生のオキニのやつ」


一人が前髪を弄りながら言った。
その言葉に、隣に座っていた女子が答える。


「Aじゃなかった？桜木A。」

「あー、それだわ。ねぇ、あいつヤバくない？w」

「ねw 今日はるぅとくんとずっと一緒に居るしw」

「めっちゃ尻軽w」


脳天にまで響きそうな高笑い。しばらくして笑いが収まると、今度は眉をハの字に曲げて恨めしそうに言う。


「意味分かんない。あんなん、ただの陰キャじゃん」

「それな？あの2人、B専なんじゃない？」

「うわまじ？もったいなぁーい。あんなかっこいいのに」

「でも絶対そうだよ。2組の平川さん、るぅとくんに告って振られたらしいし」

「え、平川さんが振られたの！？」


平川さん、というのは学年でもトップクラスで顔が良く、それに加えて性格も良い事で有名だった。
この女子たちにとっては妬みの対象であったが、Aを馬鹿にするためなら手段は選ばないようで。
今は手の平を返したかのように「可愛い」だの「良い子だよね」だの言っている。


「あーもう、更に腹立ってきた」

「Aうざい。」



「なーんの話してんの？」


その時、半分だけ開いた扉から、水色のネクタイの2年生が顔を覗かせた。
その生徒はとても端正な顔立ちをしており、ズボンを履いているのだが女子のようにも見える。

突然の出来事に少々驚いた表情を見せた女子たちだったが、その生徒を見て様子が一変した。

ほとんどの生徒が、乙女のような顔をしていたのだ。


「僕も混ぜて？」




・

ころんside

Aたちに会いに行こうと1年の教室があるフロアに来てみたのだが、姿が見当たらない。


ころん「たしかこの辺だった気がするんだけど…あれぇ？クラス間違えた？」


やはり、1年生のフロアでは2年生が物珍しいようで、人とすれ違うたび顔を見られる。
正直、恥ずかしいしやめてほしい…。


しばらく探してみても見つける事はできなかった。

るぅとくんたちが居るんだから、昼休みくらいは大丈夫なはず。放課後は迎えにくるとして、昼休みは諦めよう。
そう思った矢先の事だった。

近くの教室から、Aを呼ぶ声がする。
もしかして、そこに居るのかもしれない。


ころん「…行くか」


◇

これ非公開にしてました、ごめんなさい

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