ねぇ、愛して 【stpr】

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『…連絡先…ですか？』

さとみ「はい。話し相手が欲しくて」

花が咲くような優しい笑みを浮かべるさとみさん。


『なるほど、私でよければ。』

さとみ「ありがとうございます。嬉しいです」





それから私たちは、たびたび連絡を取り合うようになった。家族のことや仕事のこと。お互いのことなど、様々な事を話しては距離を狭めていった。


ある日、こんなメッセージがきた。



さとみさんあの、彼氏とかっていたりしますか?


Aいえ、独り身です笑


突然だなぁとか思いつつ、期待をしてしまっている自分がいた。
あのときの出会いはきっと運命で、今までの辛い人生を変える転機になると思っていたからだ。
つまり、ここでさとみさんと進展をして、お付き合いを始められるんじゃないかという……



さとみさん意外です、これから会えませんか?


『来た……』


今日はちょうどお休みで、誘いが来れば会う気でしかいなかった。あれから一度も会っていないし、会えるのが楽しみで仕方がない。


『あのときは疲れきってた、可愛くしていかなくちゃね。』


私は親でもあるが、まだ20代前半で乙女心というものが少なからず存在している。
好きな人にはかわいくみられたいし、褒められたい



・


さとみ「あ、おーい！Aさん！」

爽やかな笑顔が眩しい。


『遅くなりました、すみません…』

さとみ「いえ、俺も今来たとこです。」

『…楽しみで、準備に時間がかかっちゃいました』



ずっと考えていたセリフを言ってみる。
よく少女漫画でみるでしょ？可愛いヒロインが頬を染めながら恥ずかしそうに言うの。


さとみ「すごく可愛い…」

『ありがとう…ございます…？』

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