ねぇ、愛して 【stpr】

僕以外いらなーい。　【るぅとくん】 ページ3

おかしい、おかしいよ。
最近変なことしか起こらない。
私の幼馴染や、仲のいい人。意地悪を言ってくるやつだって居なくなる。

全員、行方不明だ。


残っているのは、ジェル先輩だけ。


『…先輩、、、』

ジェル「大丈夫やって。Aちゃん。」

『居なくならないで、、、』

ジェル「……」


私の片思いしている先輩。
…もしかして、先輩が…?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
帰り道。もう夜遅い。
月は、赤く染まっていた。



???「月がきれいですね。」

『っ、だれっ!?』

???「…そんなに驚かないでくださいよ。A先輩。」

『…誰なの?』


可愛い男の子。
見覚えがあるような気がしなくもない……?


???「あー、僕。るぅとっていうんです。」

『るぅとさん、、?』

るぅと「えぇ?るぅとって呼んでくださいよぉ」


背が高いけど、、後輩なのかな?


『…るぅと、、何か用?』

るぅと「わぁ、呼んでくれたっ!ありがとうございますっ!!」



るぅと「…あ、報告がありまして。」

『…なに?』









るぅと「先輩の周りの人、みーんな消えちゃいましたよ。」

『…は?』


おかしい。だって先輩が、ジェル先輩が居るじゃん。居なくならないって、、
そもそも、なんでるぅとが知ってるの?


るぅと「意外と弱かったです。」


自信ありげに笑うるぅと。
“弱かったです”ってなに?
何をしたの、、?


『みんなをどこにやったの、、?』

るぅと「えー?言ってどうするんですか?」



るぅと「先輩って死体でも見る趣味あるんですか?」

『死体……?は?何言ってんの…?』

るぅと「そのままの意味です。」





そのまま手を引かれる。
辿り着いた先は＿＿＿＿＿＿＿＿＿



るぅと「じゃーん。僕の家です。」


玄関をくぐると、異臭がした。
ただ、そこまで酷いものじゃない、、、

るぅと「…みーんなここに居ますよ。」

正面の扉の前で立ち止まる。

…やだ。開けないで、見たくない。
何も知りたくないの、、

『っ、いやっ、いやっ!!開けないでっ、、』

るぅと「せんぱーい?逃げたらだーめ。」

『やっ、、、』

るぅと「…じゃーん。僕のコレクション。どうですか?」




＿＿知ってる顔が沢山ある。ジェル先輩も、、、
私は、るぅとが何がしたいのか分からない。
もう、何が正しいのかさえ＿＿＿＿＿＿＿＿＿

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