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なんでもお見通し 【ころんくん】 ページ17

さとみside


『問題です!!昨日と違うところはどこでしょーか!』

俺の机を叩いて、話し掛けてくるA。前の席に座って話していたころんも瞳を丸くしていた。


さとみ「は?違うところ?」

『そう!』


嬉しそうに笑うAとは裏腹に、俺は口をへの字に曲げる。じっと眺めてみるも、どう見てもそれはころんの彼女のAだ。


俺は、もうさっぱり分からない
人の変化に疎いせいで、今まで何人の女子に振られてきたことか……


さとみ「…ギブ、分かんねぇ」

『えー…、すごい変わったのにぃ』

さとみ「いや、どこも変わってないって……あ。あれか?太った?」

『ふざけんな』


俺は、クッキーを頬張るころんに視線を向ける。余裕そうな顔をして、俺らを見つめていた。

さとみ「おい、ころん」

ころん「んっ……なにぃ?さとみくん」

さとみ「お前は分かんの?」

ころん「え?当然じゃーんw」

身を乗り出して、指を折り口を開く。

ころん「まず、前髪切ったでしょ。それから今日は、リップクリームつけてない」

『えー!!確かに塗ってない…』

ころん「Aちゃんは、シャンプーも変えたんよ。新しいやつだったよね?僕も欲しいわぁ」

さとみ「いやいや…何でそんなに知ってんだよwこえーよww」


笑ってみせると、ころんも声をあげて笑った。
Aも、恥ずかしそうに微笑んでいる。


ころん「んー…まぁ。Aちゃんのことなら何でも知ってる」



『あはは。なんか照れるね。うれしい。…あ。その本…』



Aが、ころんの机の本に手を伸ばす。タイトルを確認して、中を開いた。


『ころんくん持ってたんだ。私、読みたかったんだよね。今度……』



『…あれ』

パラパラとページをめくっていた彼女の手が止まる。


さとみ「ん?どしたん?……写真?」

『うん…なんで中学のときの写真が?』

さとみ「あれ?中学一緒じゃなかったのか?」



『ちがうよ。会ったことも無いし。知らない』


Aがころんのほうに向き直る。



ころん「あっれ?気づいちゃった?w」

嘲笑うように言ったころんは、アルバムを取り出す。「じゃーん」と手動でつけられた効果音。

ころん「僕、Aちゃんの事ずーっと見てるんよね。中学のとき、ストーカーされてたでしょ?」

『うん。ねぇ、まさかだけど…』

ころん「せいかーい。僕だよ。」

『っ…』

…は?どういうこと?
展開についていけないんだけど


ころん「えへっ…僕さ、今幸せ。大大大好きなAちゃんと付き合えてるし」

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かふぇ - これもどたいぷです、 (2023年1月7日 2時) (レス) @page29 id: 4a60a6478f (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺろんちーの - さいこ-でした (2022年8月10日 23時) (レス) @page5 id: 74bab87ee4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむさま。(プロフ) - ぴろぴろさん» なんか占ツク開くの忘れちゃうんですよね…復帰しました!!お楽しみいただければ幸いです! (2022年3月20日 0時) (レス) id: 16ba4434e2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろぴろ(プロフ) - 復帰?ありがとうございます! (2022年3月20日 0時) (レス) id: 05a4c37cfb (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ @ すとリス - ヤンデレいいですね(( (2021年5月24日 17時) (レス) id: 6d29e416c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴゃぬさま | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年8月28日 1時

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