ねぇ、愛して 【stpr】

“わん?”　　【るぅとくん】 ページ15

るぅと「Aさんっ、僕と付き合ってくださいっ!!」

『え…あ、、、いい…よ?』


まったく知らない他校の男の子に“告白”されるなんて、思ってもみなかった。
高身長で顔がいい。それで声がかわいいと言う事くらいしか分からないけど、、、

まぁ、モテそうだ。

どうせこの告白も罰ゲームなんだろうし、楽しませて貰おうかな。

・・・・・・・・


るぅと「あ、あの…聞いてます?」

『あ。』

るぅと「もしかして、具合わるいですか?」



るぅと「すみません…気づかなくって、、、」

『あっ!ちがうの!!…考え事してて、、』


ばたばたと両手を振ると、“るぅとくん”は優しく微笑んだ。

るぅと「んふふ…かわいい、、」

『え?』

るぅと「…なんでもないです。」


イケメンは、対応までイケメンなのか。


・・・・・・・・・・・・

それから数カ月。るぅとくんと私は、だんだん仲良くなっていた。
好きな映画、音楽、アイドル……

趣味が驚くほど合うのだ。




憧れのジェル先輩からの連絡。


『わわっ……ジェル先輩からっ、、』

るぅと「もー…うるさいですよ…?」


不服そうに言うるぅとくんのことを無視してぶつぶつとつぶやく。


『んー!!“今からカラオケいかん?”って…行くに決まってるじゃんっ!!準備し……』


パチンっ


…そのとき、頬に衝撃を感じた。熱くなる頬、こちらを見つめるるぅとくん。


『…え?…な、なに?』



るぅと「……Aさん。どうして僕がこんなにもあなた好みか、知ってますか?」

『私…好み、、』


かわいい系で後輩キャラ。いつでも優しくリードしてくれて、正義感が強い。


『…当てはまってる、、』

るぅと「Aさんが思ってるだけじゃないですよ」


いつものようにかわいく微笑んだるぅとくん。


るぅと「ずーっと、見てましたから。趣味も、好きなものも嫌いなものも、交友関係だって知ってますよ?」

『見てた……え。ストーカー、、?』

るぅと「怪しまれるとまずいですからね。盗撮ですよ。」

『やっ、、盗撮っ……?なんで?』

るぅと「だからぁ。」



顔が目の前に現れる。



るぅと「Aさん好みになるためですよ。」




るぅと「あ、まぁ…身長は無理でしたけど…Aさんは、低いほうが好きでしたよね。」


ひとつひとつ、丁寧に言葉を紡ぐ彼。私の手からスマホを取り上げる。

・→←××××の花が咲いたよ。　【ななもり。】

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