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【story7.】 ページ7



ななもり「ね、みんな?もう行くよね?」


なーくんの問いに5人が一斉に返事をした。
最初から計画していたかのようだった。

バラバラだった6人が、再び私の前に並ぶ。
かすかに見えた先には、とてもおぞましい顔をした、大好きだった人たちがいた。


未来が分かってしまうから。
これから言われることも、されることも。

一人一人が順に口を開く。



ななもり「俺、初めて人を嫌いになった」


彼は、一番最初に私に話し掛けてくれた人。




ジェル「ありえへんで?」


彼は、一番最初に私を笑わせてくれた人。




さとみ「寄ってくんなよ」


彼は、一番最初に私をドキドキさせてくれた人。




ころん「あの子と違って、性格ゴミだね」


彼は、一番最初に感動させてくれた人。



るぅと「一周回って可哀想」


彼は、一番最初に守りたいと思わせてくれた人。




莉犬「目障り。消えてくんない?」


彼は、一番最初に友達になってくれた人。






ここで、私はなんて言ったんだっけ──。



たしか──────。





『×××××。』







私は目を開けた。時計の秒針の音が、部屋中に響く。
全身から溢れる冷や汗を拭いながら、体を起こした。


その夢は、やけにリアルだった。


寝る前までの希望が、粉々に破壊されていくのを感じる。

絶望へと変わったのを。



『…やっぱ無理じゃん、』


そんな弱音を口にしつつ、もう一度寝てしまおうと今度はベッドに横になった。
時計を確認してみると、針は午前3時前を指していた。


まだ時間はある。元々体が強くないのに、寝不足で学校に行ってしまえば倒れてしまいそう。

不安になる気持ちを置いて、無理やり目をつむった。
一気に暗くなる視界。それが夢とリンクして、少しだけ吐き気を覚える。


『寝ないといけないのに、』




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ココナッツ(プロフ) - 続き楽しみ‥!頑張ってください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (2023年4月24日 23時) (レス) @page14 id: ef3e90460f (このIDを非表示/違反報告)
ぽむさま。(プロフ) - バイさん» コメントありがとうございます!その時の気分で書いているので絶対とは言い切れませんが、結果的には仲直りすると思います!仲直りしないにしても、地獄に堕ちる…みたいな事はないです! (2023年4月9日 15時) (レス) id: e3d1979fd3 (このIDを非表示/違反報告)
バイ - 仲直りするハッピーエンドですか?すとぷりが地獄に落ちるbad endですか? (2023年4月9日 15時) (レス) id: 8a4c8aac9a (このIDを非表示/違反報告)
ぽむさま。(プロフ) - うさぎんさん» わ!ありがとうございます😭面白いって言っていただけるのめっちゃ嬉しいです!!次も面白いって思って頂けるように頑張らせていただきます!🙏✨ (2023年4月6日 9時) (レス) id: e3d1979fd3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむさま。(プロフ) - 笹音さん» ありがとうございます!✨更新は遅めですが楽しみに待っていただけたらありがたいです!🥰 (2023年4月6日 9時) (レス) id: e3d1979fd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴゃぬさま | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年1月8日 22時

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