# beautiful object

どうか ページ23

どうして、なんでこのタイミングでこの人は帰ってきたんだろう









周りの事なんて考える余裕は無くてただただ唖然と見つめるだけ





状況把握も難しいのに目が合って、話しかけてきてもうどうしたらいいか分からない




あぁ、もしかしたら何かの間違いかもしれない






『これって何かのドッキリですか？……はは。それとも嫌がらせ？』





亜嵐｢だとしたら相当悪質なドッキリですね。｣





広臣｢ドッキリでも嫌がらせでもないよ。これは今現に起きていることだから｣






なにそれ




2年も放っといて今更何言ってるの？






『からかってるんですか？…ふざけてます？っ…そうやってまた弄ぶ気ですか？っ……何がしたいのっ!!!』








今のあたしにとってはその余裕そうな顔も声も仕草も





全てがあたしを苛つかせて正常で無くしていく








ふぅーっと息を吐いたらそれと同時に大量の涙が溢れてきて




なんでだろう、止まってくれない








玲於｢冗談じゃないですよ、何してくれてんすか｣









振り向いたら佐野さんがいて、それも見たこと無いくらい怖い顔でもうなんだか感情が追いつかない









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どうか、お願い







誰でもいいからあたしを助けて

嫉妬か失望か→←分からない

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