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1話 月斗side ページ3

「月斗くん またせちゃってごめんね」

「大丈夫 久しぶりにゆっくり桜が見れた」

「そっか!」

婚約者である真由美から「入学式の前に少し会えない?」と提案されたのが昨日

2人とも家の予定があったり、学校が違った為なかなか会う事が出来なかった中での申し出

……断れなかった

本当なら体調不良を理由に休むはずだった入学式に出ることになった

「本当に久しぶりね」

「直で会うのは2ヵ月振りくらいかな?」

「電話してた分短く感じて不思議」

「確かに不思議な感じがする」

俺たちは互の時間が合う時は殆ど電話をしている

話す内容が無い時もあるけれど、それでも電話をする

「そうそう、はい入学祝い」

「へ?あ、ありがとう」

「いえいえ」

貰ったのは綺麗にラッピングされた細長い小さな箱

ラッピングを綺麗に取り、中を見てみる

「ネックレス?」

「そっ!ペアネックレス」

ネックレスは月の形をしたものと、少し大きめの星の形をしていた

星には月のネックレスがハマるように月の形が空いていた

「ありがと」

「うん!ほら、お姉さんが付けてあげるから後ろ向きなさい」

俺が持っている箱の中から星の方を取りだした

俺は素直に後ろを向いて真由美がやりやすいように、少しだけしゃがんだ

ちょっとすると背中を少し叩かれた

終わったという合図らしい

「どう?」

「私の目に狂いは無かったわね」

そう言ってポケットから小さな鏡を出してくれる

それを見てみれば金色の星が胸のあたりで光っていた

「真由美 後ろ向いてくれる?」

「へ?」

「つけてあげるよ」

「えっと……私じゃなくてもいいのよ?」

そんな事を言う真由美をスルーして、真由美に近づく

そして抱きつくような形でネックレスを付けてあげる

「うん 似合ってる」

「もう!私じゃなくても良かったのに!」

「大切な人真由美しかいないし…」

「うっ……」

ちょっと悲しそうな顔をすれば真由美の顔色が変わる

おもしろい

「大切にするね」

「私も」

2人で笑っていれば、ふと後ろに気配を感じた

それもかなり黒い気配

「ま〜ゆ〜み〜?」

「あははっ」

「摩利さんだ…なに?抜け出してきたの」

俺の背中にさっと隠れた真由美をチラッと見る

そこにはテヘッという顔をした真由美がいた

「はぁ」

諦めのため息をつきながら手を差し出す

その手を真由美は迷わず取る

「相変わらずラブラブだな」

「そりゃそうだよ」

「婚約するまで我慢してたんだから」

2話 月斗side→←夜神家とは



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忘者(プロフ) - 更新お疲れ様です!!伏見さん今後もいい味出してきそうですね( ´∀`) (2014年11月12日 23時) (レス) id: e512e78b03 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 作品おもしろいです (2014年11月12日 20時) (レス) id: ac74ce8a1a (このIDを非表示/違反報告)
涼輝(プロフ) - ロンさん» 読んでいただいてありがとうございます!真由美可愛いですよね(o・v・)♪ (2014年11月12日 1時) (レス) id: f6c78cc0a9 (このIDを非表示/違反報告)
涼輝(プロフ) - まやさん» ありがとうございます! (2014年11月12日 1時) (レス) id: f6c78cc0a9 (このIDを非表示/違反報告)
ロン - 涼輝さん» はじめまして読ませていただきましたが面白いです。真由美が可愛い(´▽`) (2014年11月11日 23時) (レス) id: 38fdf02204 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼輝 | 作成日時:2014年9月18日 17時

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