七草家と夜神家 〜魔法科高校の劣等生〜

３話　月斗ｓｉｄ ページ6

２人と雑談をしながら歩けば、少しして大きな講堂が見えてきた

中に入れば役員らしき人たちが慌ただしく走り回っている

その走り回っている人たちの邪魔にならないように壇上へと向かう

いま壇上では新入生代表らしき人が先輩から指導を受けている

「月斗くんは座っていて」

「わかった」

真由美が行った通りに席に着き、ボーっとしはじめる

ふと、視線を感じてそちらの方を見てみれば１人の男子生徒

先輩だと思うけれどまったく知らない人

睨まれてるけどなんか恨まれるようなことでもした？

「あいつは２年の服部だ
噂では真由美のことが好きらしいぞ」

「へ〜 まぁどうでもいいよ」

真由美とは恋人だし、婚約者だし

もう俺のモノだもんね！

「そうそう 司波が挨拶したいらしいぞ」

司波？誰だろ…

「初めまして、司波深雪と申します」

「初めまして 夜神月斗です」

「司波は新入生総代なんだ」

そういえば今回、力をかなり抑えてたとはいえ点数にかなりの差があった

１度会ってみたいとは思っていたけれど、こんな人だったとは

それにしても何処かで見たことあるような気がするんだけどな……

気のせいか？

「月斗くん？なに司波さんの顔をじっと見てるのかしら？？」

「真由美 終わったのか」

「正直に答えなさい！いま、司波さんにみとれてたんでしょ！？」

みとれる？

「そんなこと心配しなくたって、真由美以外は目に入らないから大丈夫だよ」

「そう？」

真由美の機嫌はこれで治って良かったけれど、服部と言う人からの視線がさっきより突き刺さる

それに気付いているのは摩利さんだけで、その摩利さんも笑っているだけで助けてはくれない

「私はこれから見回りに行くんだけど、月斗くんもどう？」

「お供するよ」

真由美に手を差し出せば、何も言わずに手を置いてくれる

そして外に向かおうとするけれど服部が目の前に立ち邪魔をする

「会長 そいつは生徒会ではありません
生徒会の仕事に参加させるのはどうか………」

「参加はして無いですよ服部さん
同行しているだけです」

「参加も同行も同じようなものだ」

めんどくさい人だなぁこの人

俺の事も知らないとは……

色々パーティーとか雑誌とかに顔を出してるんだけどなぁ

「じゃあこうしましょう
夜神家代表である俺に対する学校案内
これなら問題ないでしょう」

服部は夜神の名前を聞き、固まっている

このうちにと思い真由美の手を引き外へと出る

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