#18-5 ページ7
「………」
「………」
お互い沈黙状態で着付けだけが進んでいく状態。
ぶっちゃけ気まずい！！
「………」
「ね、ていうかさ、どういう状況なの、これ？」
「あの後さ、やっぱりどうしても納得できなくて。もちろん俺らやAに立場があるのは分かってるつもりではあったんだけどね。俺は、、多分俺だけじゃなくてみんな、特にながつとか、なんとなくモヤモヤしてたんだよね。それでどうにかできないかな、って俺と顕嵐とながつでやっすーとモロに相談したんだ。そしたら、Aの部屋からなら花火遠いけど見れるんじゃないかって。それでどうせならみんなで浴衣着よって萩ちゃんが。さなぴーはAの気持ちも汲んでやれ、って最後まで言ってたけどそこは顕嵐とながつで説得して。うちのママとパパは下2人に甘いですから」
なんて、わざとらしく溜め息を吐くみゅーとくん。
「ながつ、Aを傷つけて、怒らせちゃったって、あれからずっと気にしててさ。俺らがフォローしてもやっぱり元気がないんだよね」
「ふふ、お兄ちゃんはたいへんですね」
「たいへんですよ、ほんとに。だからさ、A。Aからながつに話しかけてあげてくれない？お兄ちゃんからのお願い」
なんて、みゅーとくんが冗談っぽく乗ってきてくれたから思わず笑ってしまう。
「優しい苦労性のお兄ちゃんからのお願いなら断れませんなぁ」
ちょうど着付けと軽い髪のセットが終わって話に区切りがつく。
「うん、かわいい！」
みゅーとくんが満足そうに笑って妙に照れてしまう。
「よし、A、みんなのとこ行こっか」
「ん」
「お手をどうぞ、お姫様？」
そう言ってみゅーとくんが手を差し出してきたから私はその手を握ってみんなのとこにでる。
「「「「「おお！！」」」」」
みゅーとくんと手を握ってみんなのところに出るとみんなそれぞれ褒めてくれる。
んふふ、なんか、こういうのもいいね。
だけど、1人その中にいつもなら入ってるであろう末っ子は端っこから見てるだけで。
私はーーーー。
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作者名：愛音 | 作成日時：2019年5月28日 17時
