検索窓
今日:19 hit、昨日:19 hit、合計:9,570 hit

ページ23

『ウッ…ツッ、ヒック…』










大粒の涙をボロボロと流す(人1)が床にへたり込む。
俺も涙が止まらなくて着ていた服に顔を埋めた。



















『…もう会いにこないで…』










消え入るような声でそう言った(人1)は立ち上がった。


だけど、その身体は斜めに傾く。



















奨「危ないっ…!」






壁で頭を打つ間一髪の所で受け止めた。















奨「(人1)?(人1)、大丈夫…?」


















さらになくなった顔色と真っ青な唇

浅くなった呼吸

下瞼に触れればびっくりするほど真っ白だった。

目を固く瞑ってしんどそうにしている。



















奨「ごめん、先に処置してもらうべきだったよね…」















これだけの血が出てるんだ。普通の人でも貧血になる。



















奨「ごめん、今だけ許して…?」





自分が着ていたコートを脱いで(人1)の肩に掛けた。


壁にもたれさせたぐったりとする(人1)の前に背を向けてしゃがむ。



















奨「乗って…?

看護師さんいないからここらへん…」



















本当は誰かの力を借りて背中に乗っけてほしかった。

だけど生憎、ここの廊下は看護師さんもいないし人気がないから(人1)に少し余力を出してもらうしかない。













絶対に乗ってくれないと思った。

コートを丸めて投げつけられる。そう思ってた。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
96人がお気に入り
設定タグ:JO1 , 與那城奨
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しろごはん | 作成日時:2023年10月30日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。