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ニヤリと片側だけ口角を上げてそう言う
瑠姫の話を聞けば
俺が韓国で酒飲んで潰れて
ホテルに運んでもらった日くらいから
奨くん、蓮くん、汐恩を中心に
既に皆は動き始めていたらしい。
極めつけは
帰国翌日に社長室にまで押しかけたらしいけど、
結局、俺と(人1)の意思次第だという話で
終わりになったそう。
俺が普通に仕事をこなして、
普通に家に帰って。
そんな日常を過ごしてきた裏で
メンバーがそんなことを
していたのかと驚きが止まらない。
純「なんで皆そこまで…そこまで
動いてくれてたんですか…」
ただでさえ忙しかった今回の渡韓シーズン。
グループでの仕事のみならず
個人仕事だってメンバー皆が抱えてる。
そんな中でメンバーたった1人が
結婚するやらどうやらなんて
考えてる暇すらなかったはずだ。
翔「俺ら皆、純喜くんのこと大好きだからですよ」
純「うぉっ、」
しんみりとした空気の中で
翔也が後ろから飛びついてきた。
奨「皆、純喜のことが大好きで
純喜が幸せであって欲しいから。
だから俺らに話してよ
純喜の考えてること、全部。」
拓「11人で分け合いましょうよ、
悩み事も考え事もぜーんぶ」
背中に乗っかる翔也の重みと
首に抱きついてくる拓実の温かさ
俺を囲むメンバーの優しい表情
それらは全部
俺の涙を誘うには十分すぎて
純「ウッ…ヒック……」
祥「ちょ!おでんくん!!(笑)」
しばらく涙が止まらなかった。
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作者名:しろごはん | 作成日時:2023年7月8日 12時