溢れる愛を君に2【河野純喜】 (ページ3)

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｢壮絶…って言ったら

他人事に聞こえちゃうけど

でも本当にそう思うくらい…｣

｢ここまで自分のことを信じてくれて

毎日毎日、何年も傍で

目が覚めるのを待ってくれる人

忘れられてしまっても

絶対に離れないでいてくれる人

そんな人私にもいたんだって思ってさ…｣

｢そう思ったら

なんか込み上げきちゃって

家に1人なのに

涙出てきちゃったもん(笑)｣

言葉をひとつひとつ丁寧に選びながら

一生懸命に俺に伝えてくれる彼女から

一瞬足りとも目が離せない。

ちょっと照れて笑いながら

頬を赤らめて話す姿もまた愛おしい。

純｢（人1）、忘れてる？｣

（人1）｢へ？何を？？｣

大きな目をさらに見開いて

心底不思議そうに首を傾げる彼女を前に

首元に手をやってグッと引き寄せる。

（人1）｢わっ…｣

でこを合わせて

すぐ目の前に（人1）の綺麗な瞳

自分でやったことだけど

変にドキッとしてしまう。

純｢恥ずかしいから1回しか言わん｣

｢俺はずっと（人1）に恋し続けてんねん｣

｢もう二度と離したりなんかせえへん

そう決めたんや、俺。｣

頬を真っ赤にする彼女に

触れるだけのキスをして離れた。