56 ページ14
校「うかない表情だね」
だんまりを決め込む私を前に
校長先生は困ったように
眉毛を八の字にして微笑む。
校「純喜くんのことかい??」
(人1)「ま、まぁ…はい。」
何も言ってないのにこうやって
私の心を全部見抜いてしまうのが
校長先生の凄いところ。
本当の父親みたいだなと思う。
(人1)「結婚したい…って言われてて…」
校「おぉ、それはおめでたい」
(人1)「でも私、返事が出来なかったんです。
返事する所か逃げ出してきちゃって…」
(お前なんか家族じゃねぇ!!)
(出てけ!!ぶっ殺す!!)
結婚。
それは今までと違って
純喜と"ホンモノ"の家族になること。
思い出したくもないあの頃の光景が
蘇ってきて思わず目を瞑る。
校「お父さん達のことか…」
(人1)「いい加減引きずるのやめろよって話ですよ
ほんと…ダメだなぁ」
10年以上も前のことを
未だに引きずる自分が情けなくて嫌気がさす
246人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しろごはん | 作成日時:2023年7月8日 12時