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純「なんか久しぶりやな…」






帰国して寮から仕事に直行したから

(人1)とこうやって

面と向かって話すのはかなり久しぶりだ。








なのに彼女は

眉間に皺を寄せて頬を膨らませて

いかにも怒ってる表情をしている。

あかん、俺眠ってる間にやばいことした?








純「なぁ、俺なにか…」





(人1)「ねぇ、柄にもないことしてもいい?」




純「お、おぅ。ど、どうぞ??」









俺の言葉を遮って食い気味で

言葉を放つ彼女に良いと言えば

ベッドに腰掛けてた(人1)は

勢いよく俺に抱きついてきた。











純「うぉっ…」









寝起きの身体じゃ受け止めきれなくて

とっさに右手をベッドにつく。
















(人1)「純喜のバカ…心配した。」













久しぶりに感じる彼女の暖かい体温と

耳元で聞こえる彼女がすすり泣く音




静かに上下する彼女の背中に

優しく手を回す。









(人1)「LINEしても全然返事来ないし

Twitter見たら顔真っ青で倒れてるし」






「寝たままだったらどうしよう

もう一緒にご飯食べれないし

お出かけもできないし

純喜が歌ってるの聞けない

そんなの絶対いやだって思った」
















バカ、バカって

泣きながら

俺の背中をぽんぽん叩いてくる。













純「ごめん、ごめんな(人1)」

「めっちゃ心配かけたわ」










(人1)を抱きしめたことは何度もあるけれど

こんなに強く抱きしめられたのは

本当に久しぶりかもしれない。



それだけ彼女に心配かけてしまって

これだけ自分は彼女に愛されてたんだなと

改めて感じる。












純「怖かった?」



(人1)「怖かった!ばか!ばかぁああ(泣)」



純「悲しいのか怒っとんのかわからんわ」












悪かったなぁ、ごめんなぁって思いを込めて

彼女の小さな背中をさすっていると

純喜が元気ならそれでいいって言ってくれる。

そんな彼女はきっとどこまでも優しい人だ。

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作者名:しろごはん | 作成日時:2023年7月8日 12時

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