時を超えて君に…【白岩瑠姫】 (ページ10)

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𝑁𝑜𝑡ℎ𝑖𝑛𝑔 𝑐ℎ𝑎𝑛𝑔𝑒𝑠 𝑎𝑛𝑦𝑚𝑜𝑟𝑒… ページ10

瑠｢……寝よ。｣

今更10年前に思いを馳せたって何も変わらない。気づけばもう朝方とも言っていい時間になっていて急いで布団に入った。

日付が変わった。
あの悲劇から本当に10年もの月日が経ってしまったのか。

そう思うと寂しくて、切なくて、苦しくて
いつもはベッドのサイドテーブルに置いて眠る(人1)の形見を枕の下に入れた。

明日。
いや、もう日付は変わってしまったから今日か。

ロケの間の移動時間に地元に寄ってもらって(人1)の墓参りをしてから収録へと向かう。

(人1)に会いに行くんだ。
こんな目も鼻も真っ赤に腫れた泣きっ面で会いになんていけない。

(人1)が俺に笑いかけてくれたみたいに
俺も笑顔で、笑って(人1)に会いにいくんだ。

そう自分を奮い立たせて、濡れたタオルで目を冷やしながら眠りについた。