時を超えて君に…【白岩瑠姫】 (ページ21)

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𝑌𝑜𝑢𝑟 𝑤𝑎𝑟𝑚𝑡ℎ... ページ21

『…き……き………瑠姫！！！』

誰かに身体を揺さぶられる感覚で我に返る。

田「おぉい(笑)しっかりしてくれよ！

まだ寝ぼけてんじゃないのかー？(笑)」

先生のそんな声でやっと覚醒して状況を理解した。

教室全体が俺を異様な面持ちで見つめている。

『瑠姫？大丈夫？』

小さくて細い
だけど力の強い何かにギュッと両腕を掴まれている感覚。

無意識に少し視線を下げれば

瑠「(人1)…」

『…大丈夫？』

俺の両腕を掴んで

心配そうに俺を見上げる(人1)と目が合った。

教室の光を受けて輝く
黒髪を引き立たせるような白い肌

見つめられれば
そのまま吸い込まれてしまいそうな大きな瞳

小さくて壊れてしまいそうな華奢な身体

その儚さは今にも消えてしまいそうで
窓から目にした今朝よりも
より一層鮮明に俺の目に映った。

(人1)の手は俺のブレザーにつっかえながら
ゆっくりと俺の両腕から離れていく。

それと引き換えに俺の手は彼女の頬へと無意識に向かう

怖かった。

信じられなかった。

けど、止められなかった。

『…？どうした？？』

困惑する表情を浮かべた(人1)。

俺の右手には

しっかりとした温もりが伝わってきて。

瑠「……うぅっ……」

『ちょっと…！え！？』

視界はいとも簡単に涙で濡れていった。