時を超えて君に…【白岩瑠姫】 (ページ18)

今日:22 hit、昨日:17 hit、合計:6,197 hit

𝑇ℎ𝑒 𝑤𝑜𝑟𝑙𝑑 𝑑𝑜𝑒𝑠𝑛'𝑡 𝑐ℎ𝑎𝑛𝑔𝑒. ページ18

先「なぁに歩いてんだ！

急げ白岩！！遅刻だぞ！」

扉の外から聞こえた声の通りに制服を着て
机の横に下がってたカバンに適当に弁当を入れて10年前の記憶を頼りに高校を目指した。

JO1としてデビューしてから年末すらも帰省できるかできないかというような生活を送っていたから、地元の土地勘なんて簡単に薄れてしまっていた。

疑心暗鬼に足を動かしていれば見えてきた
懐かしさを感じる校舎を目にすると安心する。

なんとか着いた。そう思えば校門の前に立っていた人物と目が合って大声を上げられる。

あ、なんだっけこの人。

思い出した。2年の時の学年主任だ。

見覚えのある顔を眺めながら考えれば意外と早く記憶が一致する。

瑠「す、すみません。急ぎます」

この先生、怒りっぽくて関わったら面倒だったな、なんて記憶が蘇ってきてなんとなく嫌気がさした。