時を超えて君に…【白岩瑠姫】 (ページ14)

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𝐼𝑡 𝑏𝑒𝑐𝑜𝑚𝑒𝑠 𝑎 𝑝𝑎𝑟𝑡 𝑜𝑓 𝑚𝑒... ページ14

すくむ足にやっと力が戻ってきて立ち上がる。

仕事は？

メンバーは？

そもそも今は何時？ここはどこ？

1度恐怖を味わった頭ではまともに考えられやしなくて動き出すことができない。

瑠「…！(人1)のペンダント…！！｣

そうだ。

昨日、寝る前に枕の下に忍ばせた(人1)の形見。

焦って枕を投げ飛ばすように退かせば、ペンダントは何も変わることなくそこで輝いていた。

ギュッと握りしめて額に手をつける。

10年間肌身離さず身につけてきたこのペンダント。肌に触れればやっぱりどこかからほっと息が抜けていく気がした。

落ち着け。そう自分に言い聞かせるようにグッと目を閉じる。

暗闇の視界の中でペンダントの冷たさと自分の冷や汗を鮮明に感じた時だった。

「瑠姫ー！！起きて！遅刻するよー！？」

窓の外からこれでもかというくらいの大声が聞こえる。

滲んだ冷や汗の代わりにドクンと心臓が1発波打って握りしめた指の間からペンダントの鎖が流れ落ちた。