偶然出逢った人はアイドルでした2 (ページ26)

今日:9 hit、昨日:33 hit、合計:69,896 hit

No.75 ページ26

【向井 said】

あれからAちゃんを教室に送り届けて自分も午後の講義を受ける

気付いたら放課後で、今日は雑誌の撮影が入ってるからマネージャーの迎えを待つ

もちろん阿部くんと佐久間くんも一緒や

昼のこと思い出してはため息が止まらん
まだ何も始まってへんのに、勝手に失恋ってだいぶこたえるもんやな

佐｢康二どうしたー？｣

そんな俺を見兼ねて声を掛けてくる佐久間くん

｢俺失恋したんよね～慰めてや笑｣

まじ？なんて驚いてる
こんなん冗談で言うわけないやん

阿｢どうしたー？｣

って阿部くんも混じってきて

昼の出来事を簡単に話すと2人とももちろん驚いてて

｢翔太まじか｣
｢すげーな｣

って、そりゃそうなるわ
俺も驚いたし

阿｢でも康二成長したじゃん、好きな人の幸せ願うって｣
佐｢そうそう！それは俺も思った！｣

阿｢好きな人の相談相手って、ただでさえ辛いのにそれを選べたのも強いと思うよ｣

そう言って貰えると多少は救われる

向｢ちょっと違う形で頑張るわ！｣

2人に宣言して、ふと外を見るとめめがおる
その隣にはAちゃん

ほら、俺には見せない笑顔で笑ってんねん

向｢悔しいけどめめには勝てへんな｣

まあ、Aちゃんは自分の気持ちに気付いてへんしせいぜい苦労したらいいんや！