３ アイツ ページ4
休み時間になると、男女構わずアイツの周りにはたくさんの人集り。
この日は愛も来ていたが、
教室に入ってきた美月の事には見向きもせず、
アイツにグイグイ話しかけている。
愛もアイツの事狙ってるかもしれない。
…完全に狙っている。
それを見ていた修吾は、顔を真っ赤にしてヤキモチやきまくっていた。
アイツとはあの転入生の事だ。
“ガタッ”
いきなり誰かが美月の机にぶつかった。
…と同時に美月が読んでいた本が吹っ飛んだ。
ワザト机にぶつかったのは…愛だ。
愛の後ろから龍がヒョコッと顔を出した。
「名前なんて言うの？
まだ話したことないよね^^」
私がいつも一人ぼっちなのを知らず、
笑顔で話しかけてくる龍…。
「美月…です……。」
美月は恥ずかしそうに名乗り、落ちた本を拾おうとした。
その途端、愛は美月より先に本を拾いあげ机の上に置いた。
美月は、少しも嬉しく思わなかった。
愛はただ、龍にただ好かれたいだけ…。
「龍ー！そいつと話さない方が良いよー。
せっかく綺麗な龍の顔が汚れちゃう。
つーか、なんで愛までそんな奴と一緒にいるの？」
遠くにいた修吾が愛達の方を向き、叫んだ。
龍は不思議そうな顔をしている。
「誰の事？」
龍が修吾に聞き返す。
美月は下を向き、悔しそうな顔をしていた。
「…美月に決まってんじゃん。」
修吾より先に口を開いたのは…
……愛…。
「こいつさーウザいんだよ。
ブスだし。見てるだけで吐き気がするわ。」
さっきまでと態度が違う愛に、
龍はポカーンとしていた。
「……」
美月は下を向いたまま、何も言い返さない。
「…そうかな？
俺はタイプだけど…こいつ^^」
龍は美月の頭の上に手をポンポンと乗せた。
「……ぇ？」
クラスメイト皆の声がハモった。
美月は顔を真っ赤にして倒れてしまった。
(…美月の始めての恋。
それは、タイプの全く違う “アイツ” でした。)
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ジャーマンポテト(プロフ) - こんにちわ♪見に来たよ！凄く面白い作品だぁ・・・！いつか私もあやちゃさんみたいな素敵な作者さんになる！なのであやちゃさん、あたしの小説も読んでね！(まだまだ駄作だけど) (2012年11月23日 11時) (
レス) id: 5dfaf317ca (このIDを非表示/違反報告)
あやちゃ。(プロフ) - canalさん» 変な言葉使ったからかも… (2012年11月19日 17時) (レス) id: b49cf7eac8 (このIDを非表示/違反報告)
canal - あやちゃ。さん» あれ？なぜ？ (2012年11月18日 21時) (レス) id: 241d5abad4 (このIDを非表示/違反報告)
あやちゃ。(プロフ) - 更新できなくなったー涙 (2012年11月18日 21時) (レス) id: b49cf7eac8 (このIDを非表示/違反報告)
あやちゃ。(プロフ) - 千裕さん» ありがと！！！！ (2012年11月15日 20時) (レス) id: b49cf7eac8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやちゃ。 | 作成日時：2012年10月14日 15時
