【ONEPIECE】紅色の拳銃使い（男主） (ページ9)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:49,662 hit

8,チャンスページ9

｢A、お前海賊になれよ｣

おやっさんはそう俺に言った。

｢なんでそういう事を言うんだよ！意味わかんねェ！！！おやっさんは俺のことが嫌いなのか！？｣

｢んなわけねェだろ、好きだよ。だからお前が新聞に書かれてる海賊たちの事件や新しい島の発見とかロマンのある情報を見た時、冒険したそうにうずうずしてるのを知ってる。本当は…海に出たいんだろ？｣

……どうやらおやっさんには全部バレてたらしい
そうだ、俺は確かにこの大きく偉大な海に出て、自分の手で多くのロマンを探したい。でもこいつらは海賊だ。敵船との戦闘だってあるだろ。そんな時に俺が使い物にならなくて迷惑をかけてルフィたちの冒険の邪魔になったら嫌だ。

｢A！一緒に冒険しようぜ！｣

｢……俺は、お前らと会ったばっかりだ。お互いによく知らねェだろ｣

｢そんなの問題じゃねェ！一緒に海賊しよう！！！｣

｢問題だろォ、俺がもしお前のことを殺そうと考えてたらどうするんだァ？｣

｢そう聞くって事はそんな事考えてねェんだろ？ならいいじゃねェか！仲間になれよ！｣

ダメだこいつ、話聞かねェ

｢諦めた方がいいぜ、A。ルフィは1度決めたら意見は絶対曲げないからな｣

ウソップのその一言に他の仲間たちも頷いた。マジかよ

｢じゃあ分かった。1度だけ冒険できるチャンスをくれよ｣

｢仲間になるのか！｣

｢違う！！！俺もルフィたちと一緒に空島に行く。そこでお互いにお互いのことを知って、その後でもルフィが俺の事仲間にしたいと思ってくれたら仲間になるってのはどうだ｣

｢えー、別に俺お前のことを仲間にしたいって気持ちは変わんねェと思うぞ？｣

｢ありがてェ話だな、それは。でも俺がダメなんだ。海賊になるんなら俺は船長の、ルフィたちの足でまといにはなりたくねェ。だから頼む。｣

｢……分かった、でもAが例えどんなやつでもおれは足でまといなんて思わねェぞ｣

ルフィはそう言った。俺はその言葉が何よりも嬉しかった。