【ONEPIECE】紅色の拳銃使い（男主） (ページ7)

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6,ロマンページ7

ウソップside

***

｢じゃあ、サル達が絵本のファンなのはわかったけどよ、Aは？遭難してたとこを助けてからずっとこの島で暮らしてるのか？｣

ルフィはおっさんに聞いた。

｢まあな。嵐の酷い夜に流れ着いてから一緒に暮らしてる。そしてあいつはお前らと同じで空島にロマンを感じてる｣

｢！！！あいつも空島に！？｣

ルフィも、俺たちも驚いた。その様子を見たおっさんは愉快そうに笑った。

｢まぁ、驚くだろうな。あいつがロマンだとかを感じるようなやつに見えなかっただろう？｣

｢まァ、海賊もあんまり好きじゃなさそうだったしな｣

ゾロが欠伸をしながら言う。

｢なら、あいつは空島に行ったことがあるのか？｣

さっきまで黙って話を聞いていたサンジがおっさんに尋ねる。おっさんは少し黙ってから、話し出した。

｢いや、全部失敗してる。空島に行くのは難しいしな｣

｢失敗！？やっぱり空島に行くのは難しいのか！！なァ？ルフィやめとこうぜ！絶対に危険だって！！！｣

俺はルフィに向かって怯えながら言った。ナミも同意見という顔でルフィを見ている。ルフィは心底興味のある顔で話を聞いている。

｢あと、あいつは別に海賊の事は嫌いじゃねえ。ロマンのねェような海賊が嫌いなだけなんだ。だからお前らのようなロマンを感じる海賊は大好きなはずだぜ｣

｢へー、でもやっぱりそんな風には見えねェな…そういえばあいつ島流しにあったんだろ？何したんだ？｣

俺は外でショウジョウ達と戯れているAを見た。

｢まあ、詳しい事は知らねェが…海賊を助けた事が原因だとは言ってたな。それで家族全員海へと流されたとか｣

｢海賊を助けたからって…じゃあやっぱり海賊嫌いなんじゃ｣

｢いいや、嬢ちゃん。俺も最初話を聞いた時は恨んでるだろうなと思ったぜ？でもあいつ、そのあとこう言ったんだ

『んァ、別に後悔もしてねェし恨んでもねェよ。そりゃあ家族が居なくなって悲しいし、辛いけど…あの海賊にはロマンがあったんだ！夢を追いかけ続ける勇気も！カッケーよなァ！』

あいつは、イカれてる。ホントに海賊を恨んじゃいねェし助けた海賊に憧れてロマンを追い求めるようになったんだ。この広い海にいくつも転がっているロマンを！」

｢すげェな！A！｣

ルフィは笑いながら何かを考え始めた。そして決心したのかおっさんに言った。

｢なあ！ひし形のおっさん！おれ、あいつ仲間にしていいか！｣