22,呑気な航路 ページ23
鳴き声の方向へ足を進めるとルフィがサウスバードで遊んでいた。
｢何してんだ、ルフィ？｣
｢あっA！面白ェもん見せてやるからちょっと待ってろ！｣
｢そうかァ、俺もそいつを使って面白ェことが出来るぜェ。まず火を使ってだな｣
そこまで言ったところでウソップとチョッパーからストップが入る。何でだよ。
｢おい、そろそろ空島の行き方についての詳しい説明していいか？｣
｢あっ、お願い！！｣
ショウジョウが俺たちに伝える。と言っても俺は何度かチャレンジしたから知ってるが…
｢おい、ルフィ。お前聞かなくて良いのかよ｣
｢まあ大丈夫だ！それよりお前ら見てろ見てろ｣
サウスバードの顔を北向きにして抑えているルフィ。
なにしてんだァ…？
ルフィが手を離すとサウスバードはすぐに南を向いた。
｢ホントに南しか向かねェんだコイツ！！コンパス見てェだな面白ェ〜｣
｢ジョ〜！！！！！｣
｢キレてんじゃねェか…流石にやめてやれよ……｣
いやまあ今までの恨みはあるが、すげェキレてるし
あとうるせェ
｢チョッパー、こいつ今何てったんだ？｣
｢『南じゃない方を向いてお前達を困らせてやる』って｣
｢うっはっはっ、やってみろ！！！｣
コイツ随分弄れたサウスバードだなァ。それともそういう生き物なのかァ？
｢あ、北向いたぜェ。コイツ｣
｢お！｣
でもサウスバードは耐えれなかったのかすぐに南を向いた。
｢あっはっはっはっは！！｣
｢南向かねェと落ち着かねェんだ！！｣
｢ジョ〜！！！！！！｣
｢おいお前らァ〜！！
流石にルフィの無視っぷりを見兼ねた船員達がルフィにそう声をかける。まあ、そりゃそうかァ。
｢ルフィ、せめて何か言ってやれよォ｣
｢ん？そうだな！おいお前らァ！！｣
ルフィは立ち上がってショウジョウの方を向き笑いながら言う。
｢まーそんなにあせってもしょうがねェからさ！楽に行こうぜ！！｣
｢誰が予定を遅らせたと思ってんだよォ｣
｢お前も一緒になって遅らせてんだよ｣
サンジが俺にツッコミを入れる。俺は悪くねェ。
｢だがそりゃそうだ。何時間も緊迫し続けたって仕方ねェ｣
｢成程な……よーし野郎共、気を抜きながら全速前進〜｣
そして俺達は気を抜きながら空島までの航路を進み始めた。正直だらけ過ぎな気がァ…しねェ事も………。
考えんの面倒だしまあいいかァ。
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伊織 - とても面白かったです！続き待ってます！ (2020年1月9日 12時) (
レス) id: 519e5baf56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AKY | 作成日時：2019年11月20日 22時
