21,女性は怖い ページ22
｢ねぇ、そういえばなんで私だけ さん付けなの？｣
何となく気になっていたのかナミさんがそう聞いた。
｢いや、女性には敬語で優しく接しろって。姉貴からの教育で…。ロビンは付けなくて良いって言ったからやめただけだァ｣
｢A、お前ホントに敬語って知ってるか？｣
それロビンも言ってたが…いや、俺これ程となく敬語使ってるじゃねェか。何言ってんだこいつら。
｢それにしても意外ね｣
そうナミさんが言う。何がァ？
｢お姉さんが言ってたことしっかり守るのね。そう言うの無視しそうなのに｣
｢姉貴の言ったことを無視するゥ！？！？｣
何言ってんだ！？そんな事したらぶっ飛ばされるわ！！！
｢何だ、姉貴が怖いのか？｣
｢怖かねェよ！？？？ちょっとアレなだけで！｣
｢おい、足震えてるぞ｣
｢うるせェ！サンジ！ゾロ！！！｣
｢何か過去にあったの？｣
｢姉貴は強ェっていうかやべェんだよ……
『A君の事守ってやるよ！』
って言いながら当時5歳の俺を背負って夜の森に入っていくんだぜェ？姉貴の近くに居ることが一番危険だった……｣
｢なにそれ恐ろしいわね｣
まあ、確かにそのおかげで強くなったから何とも言えねェんだけど。しかもそれが現在の生活に役立っちまってるし。
｢まあ、呼びにくいんだったら普通に話してくれて大丈夫よ｣
｢ホントかァ？じゃあお言葉に甘えて、よろしくナミ｣
｢迷いも躊躇もないわね…｣
いやァ…敬語はやっぱりしんどいからなァ。あー、楽んなった。良かった良かった。
それにしても、空島に行くってのにこんなに呑気に過ごしてて良いんだろうかァ？
そう思って横のマシラ達の船を見た。
慌ただしく俺達が空島に行けるようにするための準備をしていた。
なんか………ごめん…。
｢そういえば、お前島流しでここまで流れ着いたって事は、故郷この辺なのか？｣
｢いやァ、正直よく分かんねェ。俺、最初宝箱の中に入って嵐を凌いでたら海賊に回収されちまってその後そこから逃げ出してジャヤに流れ着いたし｣
｢お前、ホントに壮絶な人生だな。何したんだよ｣
ウソップが訝しんだ表情で言う。
いやまあ、色々だよ。色々。
そんな会話を楽しんでいたら、ジョ〜ジョ〜と言うあの忌々しい鳴き声が聞こえてきた。
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伊織 - とても面白かったです！続き待ってます！ (2020年1月9日 12時) (
レス) id: 519e5baf56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AKY | 作成日時：2019年11月20日 22時
