【ONEPIECE】紅色の拳銃使い（男主） (ページ17)

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16,5000万の大型ルーキーページ17

俺とベラミーの間に嫌な雰囲気が漂う。しばらくの硬直状態の後、先に口を開いたのはベラミーだった。

｢…そんなに金塊が大切か？｣

｢当たり前だァ、あれは本来お前のような金だけが命の海賊が触れていいもんじゃねェんだよ｣

｢そうか、そりゃ残念だ！！！｣

俺が一瞬の瞬きの後、俺の目の前には拳を構えたベラミーがいた。咄嗟に手で頭を庇いながら俺は後方にパンチと同時に飛ぶ。しかし異常なほどの威力に俺は吹き飛ばされてしまった。

｢ほお？後方に飛んで威力を殺したか、頭は回るようだな？サーキースを一撃で倒せるほどの力も持っている…なあ、お前いくらで俺の下につく？｣

｢！！｣

｢お前のような強者があんな夢見がちのメルヘンおっさんの下につき続ける義理はねェだろ？それに何があったかは知らねェが、そんなボロボロの姿で俺とやり合っても勝ち目は見えてるだろ。どうだ、お前にとっても良い話だと思うぜ？｣

……やっぱりこいつらにはロマンがねェな

俺はガレキの中から立ち上がりベラミーに向かって今までにないほど笑顔で言ってやった。

｢断固拒否する。お前らみたいな海賊団に入ったら俺ァおちおち夜も怖くて寝れねェよ、いつ船が沈むか心配でな！｣

そういうとベラミーは青筋を立てながら脚に力を入れ始めた。

｢…そうかァ、じゃあこのショーもおしまいだ！｣

ベラミーが勢いよく飛び出し店の壁で反射し飛びかかってきた。

くそ、こいつ5000万ベリーだって聞いた時点で何かしらの悪魔の実の可能性を考えたがやっぱりか！！！

俺の目の前に先程より回転の加わった拳が飛んできた瞬間、こちらに近づいて来る足音が聞こえた。

｢ベラミー！！！！どこだァ！！！！！！！｣

ベラミーの拳が俺の前で止まる。俺も声がした方を向くとそこには静かな怒りをあらわにしたルフィが立っていた。

｢ルフィ…お前来たのか｣

｢あ、A！大丈夫か？」

｢あァ、大丈夫だ…そこまでやられちゃいねェよ｣

｢そうか、あとはおれがやるから下がっててくれねェか？｣

どうやら、俺のあとを追ってきたらしい。ルフィは下がれと言わんばかりに俺を見る。…選択権はなさそうだ。

｢……負けたら承知しねェ｣

｢任せろ｣

ルフィはそう言ってベラミーと向き合った。