【JOJO】愉快な居候。II【混部】

コ◯助<時の流れは残酷ナリ。 ページ4

そんなこんなで時間の流れというものは残酷で、もうじきテスト勉強期間もおしまい。

気づけば日差しも強くなり、蝉も鳴き始めていました。

DIOさんは日照時間が長くなるから動ける時間が減ると嘆いてたなぁ…


『復習の範囲は昨日やったここでおしまいですね。なので今日は問題集です。
　思い出せなかったりわからなかったらすぐに答えを見ましょう。
　問題集を答え見ずに解くことじゃ無くて、ちゃんと覚えるのが一番大切です』


こくりと頷いてから、意気込み充分で取り組み始めたナランチャさん。

こういうのって本人の頑張る意思が大切なんだと思ってるんだけど、その点ナランチャさんは凄い。
勉強会の最中でも努力家なんだってことを何回も思わされた。
以前よりも確実に問題も解けるようになってるし、これならきっと…


「…できた！」


『…ふむ…ばっちりですね…！流石です！』


「Aのおかげだぜ！！」


ナランチャさんは満面の笑みで私のおかげだと言う。


『いえいえ、一番頑張ったのはナランチャさん自身ですよ。私はあくまで少しお手伝いしただけですから』



ーーー


当日は午前も午後もあまり不安な箇所はなく、思っていたよりあまりに早く終わってしまったテスト。

ナランチャさんはちゃんと問題解けていただろうか…なんて気になっていればいつの間にか放課後で。


そこから更に数日。


「今から先日行ったテスト用紙を返却します」


「相変わらず返却早いな」

『うちの学校の場合は岸辺先生いるからね…』


テストの採点を全て請け負う代わりに一週間の休みを要求するらしい岸辺先生。

職員室の机でしていた作業のスピードがとんでもなかったのをいまだにはっきり覚えている。
腕の残像が見えたよね。


「狛沢花」

「ほーい」


あ、花ちゃん呼ばれた。
…ってことは次は私か。



「庵A」



返事をして受け取りに行く。

国語、数学、社会…どれもいつもとあんまり変わらないな。

うちの学校で補習になるのは30点以下から…ナランチャさん大丈夫だろうか…

猫よりかは犬寄り。→←得意な教科の時間は気が楽だよね。

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