QuizKnock"ライター"の伊沢です ３

Side：Takuro . Kawakami ページ42

鶴「看病イベントどうだった？」

水「え？ 川上風邪ひいてたの？ やば」

伊「風邪？ 気をつけろよ。……ん？ 看病!? Aに!? 俺もされたことないのに!? A以外の女であれ！ いや！ それもダメ！ 浮気じゃん！ 許さん！」

川「伊沢さん声でかいです。うるさい。大きい声で女とか叫ばないでください炎上しますよ」


なんでこうなった？

初めは水上に久しぶりに飲みに行かないかという誘いを受けたところからだ。撮影でも会ったし何ヶ月かぶりに飲みに行こうと、そういう話だった。

いざ待ち合わせ場所になっていた居酒屋に着き、店員さんに待ち合わせだと言うことを伝えるとたまたまトイレに行っていた鶴崎に遭遇しそのまま個室の座席に向かった。

そこには水上の姿ではなく、水上と伊沢さんの2人の姿があった。


川「え？ なんで伊沢さんいるんですか？」

伊「水上に誘われたから」

水「そんななんで誘ったのみたいな目で見られても」


そのまま鶴崎に背中を押され伊沢さんの隣に座る。目の前には鶴崎、右斜め前には水上が座っている。


伊「なんで間に荷物置くんだよ」

川「置く場所無いんで」

伊「あるだろ！」


伊沢さんとの間に置いた荷物は伊沢さんの手によって空いている場所に移される。

水上にメニューを渡されソフトドリンクを選び4人でメニューを見ながら｢それが美味しかった｣｢これ美味しそう｣などと言いながら食べ物を選ぶ。

伊沢さんがコールベルを押すと個室の戸が開き女性の店員さんが木製の小さい紙の付いたバインダーを左手、ボールペンを右手に持ち｢ご注文お伺いします｣とこちらを向いた。

1番近くにいた俺が皆で選んだ食べ物を告げると各々が飲み物を頼む。話に出てきていない食べ物の名前が隣から聞こえたりもした。

鶴崎が｢以上で｣と言うと店員さんが注文を繰り返し俺達が了承すると戸を閉めて去っていった。


水「今の人あの人に似てた、あの……」

伊「芸能人？」

水「そうです。あの、女優さん？ で……」

鶴「ヒントが少なすぎる」


水上が思い浮かべる人物を当てるために3人で店員さんの顔を何となく浮かべながら思いつく名前をあげていく。

するとコンコンと音が鳴り戸が開くと先程の店員さんがグラスが4つ乗っているお盆を持っていた。飲み物を受け取ると｢他のご注文の方もう少しお待ちください｣と言って再び去って行く。


伊「あ、わかった」


戸が閉じるタイミングで伊沢さんがそう言い、有名な女優さんの名前を口に出した。

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