40話 東京BOYS ページ40
「もういいぞ」
三橋から許可が出たので振り向くと仰向けに倒れ込んだユタカさんと息が切れているものの無傷ないとぅがいた。
「これで気が済んだかよ」
「ぁんた……強ぇんだな……普通の髪型してんのに……」
「普通って言うな！ ……言っとくけどな千葉のツッパリは悪ぃ奴ばっかじゃねぇぞ」
いとぅがそう言って去っていくと三橋もそれに着いて行く。
「Aー！ 置いてくぞー」
「待って三橋ー！ いとぅー！ ……ユタカさん!! じゃあね！」
「……じゃあな」
私が叫ぶとユタカさんは軽く手を上げて返事をしてくれた。東京のヤンキーも、悪い人ばっかりじゃないのかも。
私もいとぅと三橋に着いて行くために少し走った。
また、2人に送ってもらって家に帰った。お母さんには少しだけ怒られた。
＊
「えっ！」
「仲間割れか……」
昨日感動の和解？ を遂げたユタカさんがボロボロになった姿で三橋の玄関の前に倒れていたらしい。
「頭も顔も形変わってたねぇ……」
三橋が言う。いとぅの手には"by 東京BOYS"と書かれた紙。ユタカさんをボコボコにしたのはやっぱり紅野くん達だ。
いとぅが手に持っていた紙を握りこんでクシャクシャにして、立ち上がる。
「なんだか俺は怒ったぜ」
「行こうか。アジトは奴に聞いた」
「三橋！ 私も行きたい！」
「最初からそのつもりだ。行くぞ」
「三橋!?」
三橋の許諾に私もいとぅも驚いている。最初からそのつもりだったんだ……なんか嬉しい。
「行こう、いとぅ！」
「……怪我だけはしないでね」
いとぅも心配しながらも私を連れて行ってくれるらしい。そりゃ喧嘩も出来ない女が着いてきたら迷惑だろう。私もそう思う。でも着いて行きたい。
三橋がユタカさんから聞いたらしいアジトに3人で向かった。
＊
3人で歩いていると後ろから砂利を踏む音が2つ聞こえた。私が振り返った時にはもう遅く、後ろから歩いてきた紅野と坊主の人に三橋といとぅが頭を殴られていた。それも、角材で。
「三橋！ いとぅ！」
「これが伊藤？」
角材でいとぅを指す。
「なぁんだ、三橋伊藤も大したことねぇな」
「俺の歯ダメにしやがって」
「千葉最強コンビもやっつけたことですしそろそろずらかりますか。Aちゃんも一緒に行く？ なんてねっ」
「くっそ……待ちやがれ……」
三橋の声が聞こえる。
後ろを向いている私の目に見えているのは紅野と坊主の人、そして曲がり角から来た灰色の集団。今の救世主だった。
続く (更新停止中)
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ショコラ(プロフ) - なのなのさん» 初コメありがとうございます！面白いと言っていただけるのが1番嬉しいです……!!これからも頑張ります！ そしてクラスについて！ご指摘ありがとうございます言われなければ気づきませんでした……修正します!! (2019年1月19日 0時) (
レス) id: ce9cfeac66 (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - あと、三橋、いとぅ、夢主ちゃんのクラスと理子ちんのクラスは逆じゃないでしょうか？3人が3組で、理子ちんが5組だったと思います。間違ってたらすみません。 (2019年1月18日 23時) (レス) id: 544df7dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - 初コメ失礼します。今日俺メンバーが面白すぎて笑いが止まりません。相良さんのキャラ変が神すぎて…。これからも応援してます！ (2019年1月18日 23時) (レス) id: 544df7dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - らなのMonOさん» えー！偶然ですね!!上手くたにーをいい感じにできるように頑張ります！これからも応援よろしくお願いします！ (2019年1月14日 19時) (レス) id: ce9cfeac66 (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - すっごいどうでもいいんですけどww好きな人のあだ名たにーなんですよww爆笑しましたー夢主ちゃんと共感しかないです可愛い系の人みると、おっふしちゃいますww頑張ってください！ (2018年12月30日 21時) (レス) id: dce8680b38 (このIDを非表示/違反報告)
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