4話 手を繋ぐムーブ ページ4
やっぱり伊藤くんが、可愛い人が隣にいると時間が経つのが早い。3・4時間目が一瞬で終わった。このまま私の教科書が届かなければいいのにと思うほど近くで教科書を見せてもらった。ただいい香りではなかった。ワックスの独特の匂いがした。
昼休み、三橋くんが伊藤くんに声をかけ教室を出ていく。私がノートをカバンに入れ弁当を取り出そうとした時三橋くんが走って教室へと帰ってきた。
「Aちゃん！」
大声で名前を叫ばれる。びっくり。
「どうしたの？ そんな先輩が実はスーパーマンでしたみたいな顔して」
「何言ってんの？ まぁ、そんなことはどうでもいい！ Aちゃんも俺らと一緒に屋上行こうぜ」
走ってきた三橋くんに追いつくように伊藤くんが後ろから現れる。
三橋くんと伊藤くん……このメンバーだと多分赤坂さ、理子ちゃんもいるはず。得しかないメンバー！ というか、
「この高校屋上入れるの!?」
「入れる入れる。行く？ てか行こう！」
「三橋、そんな強く言うなよ。Aちゃんも嫌だったら言ってね？」
「ううん！ 行く！ 行きたい！ ……伊藤くんこそ嫌じゃない？」
「はぅ！」
伊藤くんは嫌じゃないのかと思い伊藤くんの方を向き許可を取ろうとした。あ、背たっか。すると伊藤くんは奇声をあげる。良いってことかな。
屋上!! すごい憧れる！ 高いところが好きな私はテンションが上がりっぱなしだった。
「どうしたの伊藤くん。可愛い子を見たみたいな声出しちゃって」
「ん、嫌、なんでもない！ 大丈夫。行こう」
「うん行こ！ 三橋くんも！」
左手に弁当を持ち、右手を三橋くんに向ける。
あ、これは違う。手を繋ぐムーブになってしまった。完全に親戚の子供とどっかに行くテンションだ。
「え」
「あ、ごめん違、」
驚きながらも三橋くんが私の右手を左手で掴む。待って、手繋いでる……？
やめて、私はみつりこ派。推しにはどうしても幸せになって欲しい！ まぁ、私と結ばれるルートは全然ない。ただ少しでもいい感じになってはいけないことを私は学んでいる。
そう思っていると三橋くんに強く手を引かれ走って屋上へと向かうことになってしまった。
「待って！ 止まって！」
「俺は止まらねぇ！」
弁当の中身がぐちゃぐちゃになってしまいませんように。私はこう願うことしか出来なかった。無力。
まぁ屋上の場所も分からないし別にいいかな。そう思った。
「なんで、」
後ろの方で伊藤くんが頭を抱えているのはもう見えないくらい、走っていた。
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ショコラ(プロフ) - なのなのさん» 初コメありがとうございます！面白いと言っていただけるのが1番嬉しいです……!!これからも頑張ります！ そしてクラスについて！ご指摘ありがとうございます言われなければ気づきませんでした……修正します!! (2019年1月19日 0時) (
レス) id: ce9cfeac66 (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - あと、三橋、いとぅ、夢主ちゃんのクラスと理子ちんのクラスは逆じゃないでしょうか？3人が3組で、理子ちんが5組だったと思います。間違ってたらすみません。 (2019年1月18日 23時) (レス) id: 544df7dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - 初コメ失礼します。今日俺メンバーが面白すぎて笑いが止まりません。相良さんのキャラ変が神すぎて…。これからも応援してます！ (2019年1月18日 23時) (レス) id: 544df7dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - らなのMonOさん» えー！偶然ですね!!上手くたにーをいい感じにできるように頑張ります！これからも応援よろしくお願いします！ (2019年1月14日 19時) (レス) id: ce9cfeac66 (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - すっごいどうでもいいんですけどww好きな人のあだ名たにーなんですよww爆笑しましたー夢主ちゃんと共感しかないです可愛い系の人みると、おっふしちゃいますww頑張ってください！ (2018年12月30日 21時) (レス) id: dce8680b38 (このIDを非表示/違反報告)
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