タラシ女子、可愛い子が好きです【今日から俺は！！】

21話 灰色 ページ21

今日は起きた時間的にはめっちゃ走れば遅刻しない時間だった。ただそのせいであ、これ大丈夫じゃーん！ と思い余裕で朝ごはん食べてたらお母さんから衝撃の｢ところでもう間に合わないんじゃない？｣の一言。
元々ギリギリの時間に起きてるんだから余裕で朝ごはん食べてたらそりゃ遅刻するよね。
私、史上最大の大急ぎ。そのせいで弁当忘れたんだけどさ。めっちゃ走った。私の足の速さなら死ぬほど走れば間に合ったと思う！ 笑うなよ三橋!!
そしたらうちの生徒を囲んでボコボコにしてる灰色の人達見つけたの。その人も遅刻になっちゃう可哀想と思って止めに入ったの。

「あの、その人なにかしたんですか？」
「あぁ？ てめぇには関係ねぇだろぉが!!」
「おい良く見ろよこの姉ちゃん超マブイぜ？」
「なぁ、お姉さんその制服軟葉だろ？ この時間にここにいるってことはサボり？ 遊びに行こうぜ」

って、肩めっちゃ組まれたわけね。いや無事だから怪我してないからここにいるじゃんいとぅ落ち着いて。
この辺の時にはもう絡まれてた生徒はいなくなってたよ。良かった！ ちゃんと逃げられた！ 良くない？ なんで？

「やめてくれますか！」

で、ここで私ブチ切れ!! いやキレてないけど。寛容グランプリ世界一だから。
でね？ 抵抗した時にたまたま！ たまたま振りかざしたカバンが当たっちゃったのね？ そしたら相手方がブチ切れよ。

「ってぇな！ 何してくれてんだ！ 女が調子に乗んなよ！」

いやいやいや、たまたまじゃないっすか。
そして私2日連続で私殴られそうになったの。びっくりだよね。千葉の治安の悪さに。胸ぐらを掴まれた私、超ピンチ。
その時に救世主登場。胸ぐらがふっと緩んで目の前から人が消えた。千葉あるある？

「てめぇ、女に手出して恥ずかしくねぇのか」

銀髪？ っぽい色のオールバック？ っていうの？ そんな感じの髪型の細めの人と、

「……うちのが迷惑かけたな」

リーゼント？ のガタイの良い、いとぅみたいな長ランの人。2人を先頭にして後ろには同じ制服の目つきの悪い人達。
あ、やっぱり知ってるの？ 何その反応。
きょーこちゃんとあけみんみたいにお礼がしたいと思って！ またまた放課後約束を取り付けました！ 今日はサテンで待ち合わせなんだぁ。
んで、この話を踏まえてなんだけどさ。この辺に灰色の制服の男子校ってある？ 皆私の家知らないからわかんないかもしれないけど。

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