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「ねぇ、みんなはあたしが魔法使いになるの、どう思う？？」
あたしはエースとデュースに
リドル寮長の告白は伏せたまま自分の気持ちも赤裸々に話した。
「俺はAが感情を無くすってのにマジで大反対！
お前みたいな面白くて良い奴が何も感じなくなる
人形みたいになるのなんてつまんねーしヤダもん！」
エースは手を腰に当てて口を尖らせる。
デュースも「俺も同意だ」と言葉を返してくれた。
「別にほんとに死ぬわけじゃないし、あたしもみんなと同じ魔法使いになれたら楽しいと思うんだけどなぁ」
みんなはヤダヤダ言ってくれてるけど、もう魔法使いになるのはほぼ確定なんだもんなぁ
あたしがうーん、と悩んだ時だった。
ギュッ、と抱きしめられる感覚。
＿＿＿＿！？
「なっ！？エース！？」
「お前、こういうことされてもなんにも感じられなくなるってことなんだぞ？分かってんのかよばーか」
腰に手をまかれ、手で頭を支えこまれる感覚。
エースの匂いが鼻をくすぐり、ようやくあたしは自分が抱きしめられていることを理解した。
胸がドクン、と大きく脈を打つ。
まるで、まるで自分のこの心音がエースに聞こえているんじゃないかってくらい、大きくて、大きくて。
＿＿は、恥ずかしい！！
＿＿＿あたし、エースのこと意識してるみたいじゃんか…！！
「は、離してよこのバカエース！」
あたしはエースを突き放す。
ドキドキが止まらない。
不意打ちにも程がある。
「そんなに顔真っ赤にしてー、お前意外とウブ？？」
「うるさい！この変態男！」
「なっ！？誰が変態だよこの寝坊女！」
エースの両頬をつねりつつあたしも反論する。
「とにかく、感情が無くなるってことは、Aは今俺にされたことについて何も感じられないってことなんだぜ？？嫌だろ？？年頃の女子なのに」
くっそ…この変態男…！
回りくどいやり方だったけど、エースのおかげで事の重さがようやくわかったような気がする。、
「まー結局はAが決めることだし、もうお前が魔法使いになるのはほぼ決まっちまってることみたいだからどうも言わねぇけどさ、」
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作者名：あやぽん | 作成日時：2020年4月18日 19時
