1話 ページ6
朝
タッタッタッタ
彩『わぁぁ!!!急げ〜!?!』
私、有栖川 彩黎。
《Prism Dream》ってバンドやってます!
今走っているのは―――――。
キーンコーンッカーンコーンッ
遅刻しそうだからです!
タッタッタッタ
ガラッ
彩『せ、セーフ?』
久「んな訳ないだろ。遅刻だ、ち・こ・く。」
彩『ガーン!?そ、そんな〜……。』
蒼「でも急いだんだな。そこは偉いぞ。」
彩『えへへっ〜。それで先生は?』
蒼「怪我をして1ヶ月入院だそうだ。」
彩『………え!?怪我したの!?だ、大丈夫かな!?
看病しに行った方がいいかな!?』
久「そこか!?!他にもあるだろ?ほら!」
彩『ん〜?何かあったけ?』
久「先生いないから遅刻にならないとかよ!!」
彩『遅刻……遅刻…………。あっ!くーが〜?』
久「ヤベッ!?」
蒼「相変わらずバカだな。」
久「なっ!?バカって言った方がバカ
なんだぞ!!」
蒼「はいはい。」
彩『所で慎蚪と快蚪は?』
蒼「慎蚪は机に突っ伏して寝てるよ。
快蚪は………ごめん分かんないや。」
彩『そっか、ありがと!蒼ちゃん!』
タッタッタッタ
ユサユサッ
彩『慎蚪〜!起きて〜!』
慎「う〜……。あ、彩黎ちゃんだ〜!!
やっと来た〜!」
今の状況は寝起きの慎蚪にギューッて
されてる所。
彩『慎蚪、快蚪は?』
慎「寝てたから置いてきた!」
するとタイミングよく快蚪が姿を現した。
快「くぁ〜。おっはよ〜。」
彩『おはよう〜。昨日も徹夜?』
快「んー、妹が好きな子と喧嘩して大泣きで
帰ってきて、ずっと泣きやまなくてさー。
勉強は捗んないし眠いしで
大変だったよー(笑)」
彩『快蚪も大変だね;
妹ちゃんって確かもうすぐ
誕生日だよね?』
快「えっと………確か明後日だったと
思うけど……。」
彩『じゃあ慰めちゃおう!
放課後に第2音楽室でね!』
それからかれこれ授業を私達は寝ながら
過ごした。
そして放課後!
彩『んにゅ〜。さてと!』
私達は音楽室に置いてきたギター達を取りに
向かった。
理由は、明後日バンドがあるから調整をする為に持ってきていたのだ!
すると歌が聴こえてきた。
……嬉しくて楽しくて堪らない!って気持ちが
いっぱい伝わってくる。
蒼「彩黎?」
彩『ねぇ、もう少し……。
もう少しだけ………聴いてていいかな……?』
私は中学2年生の時の事を思い出していた。
それから皆は何も言わず、ただ側に
いてくれた。
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