2話 ページ4
そんな俺にヒロが話しかけて来た。
諸『お〜い、ゼロ〜?』
降『はっ!わ、悪い;;
俺は降谷 零だ。』
彩『えっと……研二さん、航さん、ヒロさん。
それから降谷さん、陣平がいつもお世話に
なってます!』
あの時は何故か俺だけ苗字で呼ばれた。
一目惚れした女性に自分だけ名前を呼ばれないのが悔しくて暇がある日は毎日の様にアピールをした。
その結果、晴れて交際を始めた。
交際を始めて3ヶ月程で呼び捨てで呼んでくれるようになり、1年の交際を得て彩花は20歳。
俺は26歳の時に結婚。
その1年後に娘、煌凪が誕生した。
その1年後に不慮な事故で彩花はこの世を去ってしまった。
もう、あんな思いは二度としたくない。
そんな事を考えていると横から聞き覚えのある声がした。
煌『パパ、パパ!』
零『あ、彩花……?』
煌『?ママじゃないよ!かなだよ!』
零『………煌凪。』
煌『わぁ!パパ、たまごさんこげてる!』
零『え?わぁぁあ?!』
シオン『ワン!』
煌『うん!パパはいつもあぁなんだよ!』
シオン『ワン!』
煌『うん、いいよ!』
零『…………。』
時々、煌凪は誰もいない壁に向かって話して
いる事がある。
理由を聞いてもお話ししてたの一点張り。
いや、きっと何かが見えているんだろう。
彩花もよく何もない所に向かって話している事が多々あった。
理由を聞くと生まれつき霊や妖類が見えたり
触れたりすると話していた。
きっと煌凪も同じなのだろう。
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